書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

訃報が飛び込んできた

宗務所にいるときに、宗務所職員のお師匠様の訃報が飛び込んできました。こういうとき、電話口で、どうしゃべって良いのか分からなくなります。


電話をくれたのは教化主事さん。逝去されたという情報だけで、今後の日程などはまだ何も分からない、ということでした。どうやら亡くなられてすぐに連絡が入ったようです。それでは日程は決めようもありません。


7月お盆の真っ最中。さらに明日から週末です。7月お盆のお寺のみならず、8月お盆のお寺は、そこを避けるように7月にお年忌が集中していますから、にっちもさっちもいかないはず。


かといってこの夏場にいつまでもご遺体を寝かせておくわけにもいかないし。


教化主事さんとはそんな話をしましたが、当事者ではない我々がいくら話したところで何の結論も出るはずもなく。


結局宗務所が空いている間には新たな情報は入ってきませんでした。


夜になってもまだ連絡が無く、心配になって教化主事さんに電話をしてみると、ちょうど今日程が決まった、との事。どうやらお悔やみに伺って、日程を決める場にも居合わせたようです。教区は違えど、普段から親密にしておられるという関係だからでしょうね。


なんと密葬は十日も先となりました。ご遺体は、葬儀屋さんの施設できれいなまま保存されるそうです。そんなこともできるんですね。


それから職員に連絡を回し、教区長さん方にFAXで訃報をお伝えしました。夜分ではありましたが、ご遺体を葬儀屋さんの施設に搬送するのが明日のため、ご対面できる時間が短いので慌てたわけです。


数名の教区長さん宅では、FAXが電話機と一体型のもののようで、FAXを送ると「もしもし」と電話口に出た声がしました。時間は22時頃。申し訳ない気持ちになりつつも、大事なご連絡ですのでと、心の中でつぶやきました。


こうしたやりとりにも、少しは慣れてきました。1度や2度じゃないですからね。でも、あんまり慣れたくないものです。ほんとに。


職員は密葬儀にて、全員何かしらのお手伝いをすることになったようです。亡くなられた大和尚様とは直接接点はなかったのですが、しっかりとお手伝いをして、ご供養に努めようと思います。