書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

非常に暑い日

部屋の気温が28度を超えていきました。夏日です。真夏になるともっと暑くなる部屋なので、まだまだ涼しいとも言えますが、湿度が高くなるにつれて、体感気温は暑くなる一方ですね。


同じ気温でも湿度が50%ぐらいだと、全然暑く感じないから不思議です。


夜になってから、月に一度の勉強会が行われました。同じ教区の若手が集まって、一緒に法式を学ぶ勉強会です。ここしばらく、師匠に代わって、最近まで大本山永平寺で維那をお勤めになっていたご老師に、講師をお願いしています。ご老師なんて書くとずいぶん年寄りに思えてしまいますが、まだ50歳ぐらいのはずです。・・・たぶん。


維那とは、お経を読むときに最初の題を唱えたり、回向を読んだり、その他お唱えと言えば維那がやる、というぐらい大事なお役です。法要の中身ならず、日々の修行生活の中身にも精通しています。そのため、修行道場では、修行僧を導く事実上の責任者という位置づけです。


そういうすごい人が同じ教区にいるものですから、こうして気軽に講師をお願いしてしまうわけですが、もしよその地区の方だったら、恐れ多くてとてもそんなことお願い出来ないぐらいの方なのですよ。ありがたいですね。


そんなお方から何を学んでいるかと言いますと、声明です。朗々とお唱えする、あれです。普通のお経ではなくて、節が付いているんです。この節がくせ者で、また曹洞宗では集中的に学習する機会があまりないために、苦手とする僧侶が多いのです。


それを、一節ずつ、懇切丁寧にご指導頂きました。これはねぇ、ご本山でもやらないですよ。これをお唱えする当番になった者はもしかしたらこれぐらい教えて頂けるかもしれませんけど、ほとんどの修行僧にはそんな機会はありませんから。


他の宗派では分かりませんが、曹洞宗の声明で登場してくる節は、それほど多くありません。全部とまで行かなくても、ある程度体にたたき込めば、まともに聞こえる声明になるはずです。どんな場でも堂々と声明をお唱え出来るようになりたいです。ちゃんとした声明は、それはもうとても綺麗で、うっとりするようなものなのですよ。


来月もまた、同じようにご指導頂く予定です。ずっとやっていたいですね。自信を持てるように、がんばりたいと思います。