書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

久しぶりに本を買い込んだ

先日の禅を聞く会の時に、東海管区教化センターが書籍の販売もしていました。管区が動く事業の時には、たいていこうして販売コーナーが設けられるのです。通常ならば宗務庁の出版部へ問い合わせなければ手に入らない宗務庁が出版する書籍が、その場で手に入るお得な機会です。


先日宗務所から持ち出してきた修証義に関する本を読んだのですが、そのときに案外読書の時間は捻出できるものだなと感じていたところなので、思い切って数冊、気になった本を買い込んできました。


メインは、お経について書かれた本です。正直言って、普段唱えているお経のテーマや大筋は知っていても、一語一句の意味については学習していません。僧侶としては、坐禅の心でもって日々の生活を送る、その修行を続けることか一番であるわけですが、そうしたことを無駄なく正確に伝えるためには、お経の理解もまた重要です。お経は、いわば教科書ですから。


ですから、お経について書かれた本というのは、前々から必要としていました。副住職としてだいぶ年期も重ね、自分の判断でお寺の経費を使うだけの責任も与えられるようになってきましたので、買う気になって並べられた本を眺めて選んだわけです。


そしたら、意外にお安くて。出版社の扱う仏教書籍は決まって高価なのですが、宗務庁のものは安いんですね。小説買うよりも安いんじゃないかな。これなら今まで悩まずに、自分の小遣いで買ってもよかったですよ。見ると欲しくなるから、あんまり見ないでいたんですよね。


ま、でも、経費扱いにしました。自分で買うと、結果読まなくても自分のお金だし、と開き直れますが、経費で買ってしまえば、そういう申し開きは出来なくなりますから。


しかしまあ、本を買うって、良いものですね。そして読むのって、とても良いものですね。そこに知識が詰まっていて、それを手にすることが出来るのですから。いつでも読み返せば、忘れてもまた思い出せますし。でもあんまり買い込むと、ジョギングの時間がさらにとれなくなってしまうなぁ。