書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お年賀のご挨拶

毎年2日には、法憧師様の所にご挨拶に伺います。僧侶が出世していく重要な段階の中で、3人のお師匠さんに仕えるのですが、その中の二番目のお師匠さんが法憧師様です。首座法戦式という儀式をご存知であれば、その儀式を行ったお寺の住職が法憧師に当たると考えるとわかりやすいでしょう。


僧侶にとって、とても大切なお師匠さんなのです。よほど特別な理由がなければ、お年賀のご挨拶を欠かすわけにはいきません。

今年は、長女を連れてお年賀に行ってきました。床の間にお供えをあげ、三拝し、次いで師匠と向かい合ってお拝をし、新年のご挨拶をいたします。その間、まぁ1分ほどではありますが、長女は呆然と見ていました。


すでにお寺の玄関において、固まって動かないのを、抱いて連れてきた後ですから、遊び回ることもなく、ただただ立っていたわけです。もう少し騒がしくて手を焼くかと思いましたが、ある意味、良い子にしていてくれました。


その後部屋を移してしばらくお話をしたのですが、嫌がっていた娘も、お菓子をもらうなどするうちに次第にリラックスしてきたようで、奥様にありがとうを言えるようになったり、明るい笑顔を見せられるようになりました。


かわいいところを見せに連れて行ったわけですから、ぐずってばかりでなくてよかったです。


ただ、最後には「もう買えるー」と言い出して、お師匠さんにさらに気を遣わせてしまいましたが。


来年は、長女も幼稚園に通い始めていますから、今度はまた少し違った姿を見せられると思います。それがどんな姿か楽しみです。