書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

現職研修会当日

朝一番の検温では、微熱程度に落ちていたので、あまり後のことは考えずに出勤しました。研修会が始まってしまえば宗務所に移動して休んでいることも出来るし、と軽い考えです。研修会の会場は、宗務所の建物を置かせていただいている天林寺様の天真閣。宗務所から徒歩2分です。浜松市中心部という立地条件の良さと、広い会場と駐車スペースを兼ね備えていますので、管内から多くの僧侶が集まる現職研修会の会場とて最適です。


この現職研修会は、曹洞宗規定により、55歳以下の教師資格を持つ僧侶すべてに受講が義務づけられています。教師資格というのは、学校の教員免許のことではなくて、曹洞宗内での教師資格です。これがないと住職、副住職にはなれません。


内容は、基本的には各宗務所に任されておりまして、年により、またその時の宗務所の方針により様々に変化します。なるべく多くの僧侶の意見を聞いて、求められている知識を得る場とするように、担当者である教化主事さんは毎年頭を悩ませるわけです。


ただ、昨年と今年は、宗務庁から講師を派遣しますよというお達しがあり、宗務庁の意向に沿った内容を実施した宗務所が多かったと思います。第4宗務所では、昨年度の宗務庁提示の内容が、そのまでの3年間に実施した内容と同じものであったため、とりあえず昨年は独自のものを実施しました。そうして迎えた今年、昨年分と今年分をまとめて実施することにして、宗務庁の意向も汲んだ形となりました。色々大変です。


書記として宗務所に勤務する以前は、漠然と受講していた現職研修会ですが、こうして主催する側に回ると、大変さがよく分かります。準備にも相当時間が必要ですし、その日の片付けだけでもなかなか量があります。熱出して行ってる場合じゃないですね。


今日は実際どうだったかと言いますと、微熱程度だったおかげで体はずいぶんと楽で、その場の仕事に熱中出来るほどの集中力はありました。たた、熱中したために、他に任された仕事を二つも忘れるという失態をおかしました。多方面に気が回らなかったのは、熱のせいなのか、なんなのか。


また、宗務所で休んでいられると思っていたら、実際にはそんな暇が無く、結局はほとんど休憩無く過ごしました。下手に休むと気分が後退しますから、そういう意味では良かったかも知れませんが。一日終えて、熱がぶり返すこともなく、もちろん下がったわけではないですが、悪化しなかったのは幸いです。


意外に当日も仕事の多かった現職研修会。どこかに記録して、来年は最初からそういう気構えで臨みたいと思います。