書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

電話、メール、FAX

珍しくこれらをフル活用で仕事してました。普段はメールぐらい。電話はなかなかしませんね。苦手です。それでも最近は苦手意識を克服しつつあります。電話しなくては仕事にならない状況が多々あるので、否応なく。


メールやFAXの良いところは、相手を強制的に呼びつけないところです。電話が鳴ったら、忙しくても手を止めて電話に出るでしょう。それをさせなくて済む。


しかし、別の考え方もあります。メールやFAXは、確認して返信するという手間があります。メールの返信というのは意外に手間のかかるものです。1行のメールに、返信は10行とか。良くある話。電話で話した方が結果的に手短に済ませられることも多いです。電話の場合は、相手の時間も拘束すると同時に、自分の時間も拘束します。そこだけ考えれば五分と五分。出てもらうことに引け目は感じますが、最もフェアな手段に思えてきます。


以前、ある雑誌の編集者が、メールを一週間、一切使わないという生活をした記事が載っていました。もちろん雑誌の企画としてですが。電話でその人が捕まらない時に、メールで用件だけをとにかく伝えるという事が出来ませんので、仕事の上では相手方に不要な手間をかけさせたことも多かったそうです。ただ、常に直接電話で話をするので、それまではあまり深い付き合いをしなかった相手と、飲みに行く約束まですることが出来たそうです。メールですと用件を済ませばそれでよしというやりとりになりがちですが、電話の場合は、話が逸れることもあります。良い方に逸れると、こうして一段深く仕事相手との付き合いを持つことが出来ることもあるみたいですね。


もちろん電話口で愛想良くおしゃべりをする技術は必要でしょうけれどもね。電話という手段は、目的達成以外にも、有効に使えるというお話です。


数日前にK-MIXで、「2分で距離を縮める魔法の話術 人に好かれる秘密のテク」という本の紹介をしていました。買ってみようかな。