書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

くれどき

くれどきを回っています。まだ終わりは見えません。今日は太田地区。一軒一軒が離れているので車移動です。運転は好きですから移動時間も楽しみであるのですが、近場を歩いて回るよりずいぶん疲れます。運転というのはいろいろと気を遣いますから、それがそのまま疲れになるんでしょうね。


お昼にはお葬式。先日亡くなられたおばあさんのお葬式です。会場に到着して真っ先に目を向けた遺影を見ても、泣かずに我慢。普段はそのまま控え室に入るのですが、今日はその前にお顔を見に行きました。棺の窓を開けてもらって、そこにはいつものあのお顔がありました。さすがにこみ上げてくるものがありました。


でも、きれいにおしろいが塗られたその安らかな顔と、遺影に浮かぶ笑顔を見たら、泣いたらおばあさんに笑われそうな気がして。


式中も、落ち着いて集中できたように思います。不思議です。


葬儀後すぐにお寺に戻り、昼食をとってくれどき午後の部へ。休憩時間はほとんどとれませんでした。それからひたすらお経を読んで、お寺に戻ったのはちょうど4時でした。今日はとことん疲れました。


一日があっという間に流れていきます。このまま何十年もがあっという間に流れていくのでしょうか。亡くなる直前まで元気にしていたおばあさんのように、私も、ずっと元気に、和尚をしていたいと思います。