書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

雨が降るような降らないような

微妙な天気でした。沖縄ではものすごい台風が通過したようですし、九州は今日から大変な雨風になっているようです。こちらは微妙な天気で幸いです。
台風に強い沖縄ですら被害の出ている今回の台風、九州では今朝の時点ですでに被害が出ていると報道されていました。これ以上不幸な出来事が起こらないことを祈っています。


それにしても。
なぜこうも被害が続くのでしょうか。今まで行ってきた対策の前提を上回る規模の台風や大雨が生じているということでしょうか。それならすぐにでも前提条件を修正すべきです。頭の良いお役人さん方ですからすでになっていることと思いますが。
阪神大震災の後、耐震設計がずいぶんと見直されましたよね。最近起こった大震偽装事件のようなケースもありますが、おおかたは旧来の設計よりも頑丈な建物が建築されるようになったのではないかと思います。偽装しない限りは強化しなくてはしょうがないのですから。


一方で、伝統的な日本家屋の耐震強度も見直されてきました。おおざっぱに言えば、木と木の結合部にゆとりがあることで(それでもがっちりとくっついてますが)、地震の時にはその部分で揺れを吸収してくれます。コンクリート建築のようにその耐震性を計算しにくいのかもしれませんが、地震の多い日本で古い建物がいくつも残っていることには注目すべきです。
もちろん、その当時莫大な資金を投じて作られた建物ばかりではありますが。でも、たぶん、良質な木が豊富な地域で庄屋さんクラスの家でしたら、かなり立派に造られてたんじゃないですかね。推測に過ぎませんけれど。
以前報道番組でやっていた大学の研究チームの耐震実験に使われていた建物は、普通の民家でした。それでもかなりの耐震性があったようですから、それなりにしっかり建てた物は地震に強いということになるんじゃないかと思います。


昔からの工法と、現在の工法と、両方の良いところをあわせて、より地震に強い建物を造って欲しいものです。それで費用が安くなって、大震補強の費用も安くなって、正太寺の大震補強も簡単にできるようにならないかなぁ。


雨の話から話がそれました。
世間のいろんなところで癒着や談合の話がとりざたされていますが、お役人には、癒着や談合に時間を割くくらいなら、ちゃんと国民の安全と生活水準を向上させるためのことを考え実行して欲しいです。そのための仕事なんですから。
業者側にはごく普通のモラルを期待したいです。ほんとうに普通のことで良いんです。聖人君主のようなものでなく、ごく普通の。


なんだか愚痴っぽくなってしまいました。ニュースを見ているとあきれる話が多いです。同時に、悲しくなります。私が普通だと思っていることが、もう普通ではなくなってきているようです。そのことがとても悲しい。
日本はこのままでいいのかな。