書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

葬儀をホールで行う件について

先日、ホールなどで葬儀を行うと、エアコンのおかげで特に夏場は助かるが、外に出たときに外気温に適応できずに体調を崩しかねないという日記を書きましたが、今日、80%を超える湿度、30度を超える気温という天候状態で葬儀をするにあたり、エアコンがとてもうれしかったです。


やはり外に出たときにもうこの気温の中では生きていけないかもと思うほどに、熱せられた空気に体を焼かれた分けですが、でもその中でけっして涼しくない法衣をまとって一時間お経を読み続けることを考えたら、体調が崩れた方がまだましかもと考えてしまいました。
実際に体調がおかしくなったら「エアコンなんかもう大嫌いだ」と思うに決まってるのですけれど。


心頭滅却すれば火もまた涼し。
確かにその通りなんです。暑さを最終的に感じるのは脳みそですから、その脳みそが暑くないと思えば暑くはないのです。実際に火を浴びたら火傷はするでしょうけど、暑くないと「感じる」ことは可能なんじゃないでしょうか。
火もまた涼し、とは違う話になってしまいますが、暑い中お経を読んでいると汗をかきます。汗をかき始めたら、ほんの少しの空気の動きを感じられるほどに集中を深めます。そうすると、その空気と汗が反応して、体の表面の熱を逃がしてくれているを感じられるんですよね。そういう状態にまでもっていければ、エアコン無くてもひとまずヘイキです。


ただ、それでも体力は失っていきますよ。「感じない」だけで、体は熱さに反応しているんですから。


そうして体力を失って体調を崩すのと、エアコンの効いた屋内と屋外の気温差で体調を崩すのと、どちらも可能性があるわけで、確率の問題ですよね。
まあ、葬儀をホールで行うかどうかを選べる立場にない私が考えても仕方ないのですけれどもね。