書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

禅スクール(徒弟研修会)が無事に終わりました

一年半以上の時間をかけて準備をしてきた徒弟研修会が、23、24日に開催され、無事に終了しました。会場は浜松市の天林寺様をお借りしました。参加者は、8名。
当初は50人を目標に募集をしたのですが、始まってみればこの人数が幸いしました。子どもたちにいままでにない禅スクールを体験してもらえるように、遊びの部分はなるべく取り除き、僧堂生活に近い日程を組んでいました。食事も、応量器という僧侶が使う器を使って、出来るだけ作法に則ってとるようにしました。


これらを実現するには、8人は、ぎりぎりの人数だったと思います。二回目だったらもうちょっと多くてもいいかもしれませんが、初回ですから。


ハードな二日間でした。子どもたちは元気で二日間疲れも見せずにいましたが、おっさまがたは大変でしたよ。唯一、正座と坐禅だけは勝ってますけどね。


閉講式が近づいたあるとき、「また来たいよ」と言っているのを聞きました。それがとてもうれしかったのです。二日目のお昼前からだんだんと集中力が切れてきたのか、少し怒る場面も出ましたけれど、まあ、あれくらいは子どもですから当たり前のことでしょう。だからといって怒らないわけにもいけないのですけれど。



子どもたちにとっては、あっという間の二日間であったでしょうか。
私にとっては、ようやく終わった、二日間でした。なんだか体が痛いですよ。プチ僧堂生活、体にこたえました。なまってますね。
でも来年もまた、やれたらいいなと思います。子どもが必死に坐禅して、作法どおりに食事して、こちらもまた必死に坐禅の仕方を教えて、食事の仕方を教えて。笑うときは笑って、真剣なときは厳しく。
そういう時間が、なかなか無いですから、貴重です。一年に一度でもこうした時間が得られるのならば、体がきついのはなんとか我慢できますよ。


来年もまた、今度は少し余裕を得たおっさまたちで、子どもたちを迎えれたらと思います。