書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

線香立てのお掃除もなかなか大変です

午前中は少し過ごしやすく、でも午後からは日が出てきて暑かったですね。そろそろお中元を持ってきてくださる方がちらほらとおいでになる時期になりましたが、お昼前後はぱったりと足が途絶えました。たぶん、暑さのためだと思います。


そんななか、兄と二人で灰作務をしました。いわゆる線香立ての灰のお掃除です。ざるで濾して燃え残った線香などを取り除き、再び線香立てへ戻して灰をきれいにならします。


以前はこの平らにならす作業が大変でした。金属の平らなへらで少しずつこすりながら平らにしていくのですが、うまくできません。少しでも力加減が狂うと、せっかく平らになったところまでぐしゃっと崩してしまいます。ひとつの線香立てに付き、5分とか、うまくいかないとそれ以上の時間がかかってしまいます。全部で15個程度あるので、たまりません。


何年か前から、灰をそれまでとは違う種類の物に切り替えました。線香が燃え残りにくいというふれこみの灰で、確かに燃えかすが残るのがぐんと減りました。でも完全に全部じゃないので灰作務はしなくしちゃなりません。でも、灰ならしはしなくてよくなりました。灰の粒が大きいのか、もともときれいにならせないんです。だから、とんとん振動を与えて、線香が立つくらい灰を固めたら出来上がりです。今まで何分もかかっていたのが数秒になってしまいました。灰を濾すのも楽になりましたし。


それでもこんな暑さの中だとぼーっとしてきます。兄と二人、たいして体を動かしたわけでもないのに汗まみれになってしまいました。
でもこれで、8月を迎える準備が整いました。あとはひたすらおときに回ってお経を読むだけです。おときが終わると、お施餓鬼を迎えるための飾り付けなどが待っています。それはそれで大仕事なのですが、その頃にはおときが終わっているかと思うと、待ち遠しくてたまりません。


お盆を迎えるに当たって、あまりの仕事量に憂鬱気味ですが、それでも2週間と数日後には、全部終わってのんびりしているはずです。それを楽しみに、今はただ備えるだけです。