書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お盆一過

ようやくお盆が終わりました。2日から「おとき」をまわりはじめ、8日には昨年のお盆以降に亡くなった方を供養する新盆施餓鬼会。引き続きおときにまわり、終わったのは13日です。14日は隣の地区のお寺さんの大施餓鬼会2件。15日は別の隣の地区のお寺と隣寺さんとうちの大施餓鬼会。


ちなみに「おとき」はお檀家さん宅を一軒一軒回って、お盆のお経を読む行事です。お寺風に書くと行持。13日に行う「棚経」は有名だと思いますが、それとは別の物です。一件20分ほどかけてお経を読んで、お茶をいただきながら世間話をして、ほぼすべてのお檀家さん宅を回ります。昨年はこれをやりながら体調崩して寝込んだわけですね。今年は無事乗り切りました。


さらにちなみに、13日の棚行は、正太寺では行っていません。つい数年前まで行っていたのですが、私が修行に行っているときにとうとう、お檀家さん宅を1日で回りきることが為しえなくなり、以降中止ということになりました。現在も復活していませんし、その予定もありません。


それまで2人で回っていたのですが、それでもなんだか命を削ってやっているような状態でしたし、師匠も年々歳をとっていくし、、、言い訳っぽいですか・・・?
たしかにちょっと言い訳がましいですけれどね。正直な話、現在のおときだけの状態でも命を削っているような状態です。今年は特に、昨年の体調不良の記憶がオーバーラップして7月末から早くも体調崩し気味でしたし、不安な状態で8月を迎えました。今、無事に乗り切って、もうこれで来年からも大丈夫だと思えていますが、頭痛やたちくらみがひどい日があったのもまた事実です。
そんなに体が弱いとは思わないんですけれどねぇ・・・


昨年もし棚経が予定されていたとしても、あんなアクシデントがあったので、たぶん回ることは出来なかったでしょう。
ありがたいことに、宗教離れが進む現代においてもお檀家さんの数が増えているのが、こうしたことの原因になっています。師匠が若い頃、一人でおときと棚経をこなしていた時期よりも、回る件数がだいぶ増えていること、そして一件あたりで私が世間話をしている時間が当時の師匠よりもかなり多いことも原因かな?(笑)


お檀家さんと直接ゆっくりお話しする機会って滅多にないですからね。いっばいお話ししたいんですよぉ。


さて、ひとしきり言い訳を終えたところで次の話題です。
実はですね、今年は師匠の体調がかなりやばめだったんですよ。突然の出来事が重なって、突然忙しくなってしまったとき、師匠が体調不良を訴えまして、即病院へ行くという事態になりました。普段は行きたがらないんですけれどね。状況も状況ですし、よほど不安になったのでしょう。
診察待ちで1時間ほど座っていたら体調良くなり、お医者さんに診てもらう頃にはなんともなくなって、薬も出してもらえずに帰ってきたわけですが、昨年の私の二の舞が十分想像できるような状態でした。顔から生気が引いていっているような。あぶないあぶない。


その日夕方まで安静にしていたらだいぶ良くなりまして、おときも予定通りこなせ、次の日以降からは元気になってましたけれど、あのときの体の感覚が時折思い出されて不安ではあったようです。それからは体調にかなり気を遣って、なんとかお盆を終えることが出来ました。


周囲も気を遣いっぱなしですよ。特に私。寝込まれたりでもしたら自分の仕事量が倍増ですからね。そりゃもう、本人以上に心配してましたよきっと。


・・・まじめな話、学ばなきゃならないことはまだまだ山ほどあるんですから・・・


そんなわけで、とうとう師弟そろって健康不安を抱えるようになった正太寺ですが、なんだかんだ言って元気にやっております。ただいまは師匠を人間ドックに送り込むべく画策中。行きたがらないのを無理矢理にでも。せっかくだからたばこの本数を減らしなさいとでも言われてこないかと密かに期待中。


相変わらずの、そんな師弟です。体にちょっぴり不安はありますが、これからも精力的にお寺を盛り上げていきたいと思ってますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
ついでにこの日記と、「ひとりごと」もどうぞよろしくお願いします。そろそろ更新しないといけませんねぇ・・・