書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

街を上から眺める感覚

所要のため、浜松駅前へ。昼食を食べるために駅ビル内のレストランへ入ったのですが、窓際席で街を眺めることが出来ました。

地上7階。高層ビルといえるほどの建物は一つしかないため、遮るものもなく、なかなかの眺望です。途切れることなくバスが出入りしている駅前のバスロータリーをぼぉっと眺めながら、入出には一時間に一本すらも来ないのと比べてしまい、切なさすらわいてきました。雨も降っていたので、なおさらその気分を盛り上げてくれます。

その昔は、ここから入出まで通じるバスが出ていたのですが。電車のほうが速くて安いから利用する機会は無かったですけれどね。

宗務所での出張をする機会がなくなったので、都市部へ出かける用事がほとんど無くなってしまいました。久しぶりの感覚です。海と山に囲まれたうらやましがられるほどの立地に正太寺はありますが、それゆえにたまに都市部に出てくると、特別な感覚になります。

私にとって、たぶん毎日暮らすには息苦しい場所ですが、たまにはフラリとやってきて、眺めてみたいですね。機会を設けるのは難しいですけども。

ブログ更新余波

夕べ遅くに、ブログ「もばいる坊主」に2本記事を掲載しました。1本は書き溜めしてあった分なので写真を撮って差し込んだぐらいの労力でしたが、もう1本はゼロから書いたのでぶっちゃけこの日記よりも力を使っています。

その割に閲覧数はここのほうがだいぶ多いんですけれど。

ともかく、そうやってガシガシと文章を書いた余波なのか、今日はさっぱり書けません。この日記も実際には日が変わってから書いてるぐらい、全然書けませんでした。

その分、頭を使わなくて済む仕事を進めたりして1日デスクに向かって棒に振るようなことにはならずに済みましたが、でも文章を書けない日というのは、私の中ではモヤモヤ度の高い日となってしまいます。

書くのは好きなんですけどねぇ。特にここの日記なんか、報酬の発生する文章でもないので気軽に書けばいいんだとそういう時には意識を楽なほうへと誘導するんですよ。でもうまくいかないことのほうが多いですね。なんなんでしょうね、書けない日って。

種々の事情で拘束時間が長くて書けないとなると、そういう時は何か書きたくてウズウズするんです。それぐらい書くのは好きなのに。

書けないときは、物理的に書けない状況を作り出せば、かえって書けるようになるのかな。具体的なアイデアはないけど、今度試してみよう。

日が変われば、こうして再びすらすら書けるようになるんです。不思議ですね。

猫の散歩をしてみる

昨日もちょっと書きましたが、猫白血病のため、外出が出来なくなってしまった、お寺の猫。名をショコラと言います。ちょっとした風邪で死んでしまうかもしれません。他の猫とのケンカによる細菌感染など、もはや回復も望めそうにありません。先日はお腹の調子が悪くなっただけで赤血球が激減して貧血状態になり、獣医さんからはそんなに長くは持たないかもと言われるほど弱ってしまいました。

そこから奇跡的に復活して、今では外に出せと盛んに要求してくるようになりましたが、出すわけにはいきません。長生きしてもらいたい。外に出れないのはつまらないかもしれないけれど、幸いお寺の中はそこそこ広いです。これで勘弁して。

そんな中、ちょっとしたトライをしようと思い、お散歩リードを買って来ました。本当はリードをつける用の首輪なりが欲しいのですが、今つけている首輪にとりあえず繋げられたので、お試しで外に出てみました。

初回の挑戦、案の定、あんまり動きません。二度目の挑戦では少し動きましたが、元気にうろうろするという感じではありません。ただ、なぜだか石や土を舐めたがるんですよね。お腹壊してしまわないかと怖くてすぐに止めさせるのですが、もしかして何かの栄養分が足りてない?

調べてみたら、貧血状態だとそういうものを舐めるらしいです。もちろん、それが唯一の理由というわけではないようですが、うちのショコラは相当な貧血状態でしたから、元気になったものの、血液の状態はさほど改善していないんでしょうね…

やっぱり、点滴や輸血での改善に望みを託すしかないのかな。免疫状態が良くなると、自力で治してしまう猫もいるらしいですが、子猫の頃からそんなに丈夫な猫じゃなかったからな…

点滴だけでも一回1万円ぐらいと獣医さんに聞きました。輸血の値段は怖くて聞けなかったですけれど、もっと高いんでしょう。ペット保険には入っていませんから、相当な負担となります。月に一回なのか、二回なのか。そのあたりまで詳しく獣医さんに聞かないといけませんね。

走り回る子猫たち

熱帯低気圧が晩になってようやく台風になりました。ようやくというのも変な表現ですが、小学校も中学校も昼間から対応に追われたようで、部活の中止や早い時間での切り上げ、明日の給食の取りやめと、弁当持ちの依頼。それらが早々に決まったようで、詳細を記したメールが届きました。

でも、私がチェックしている天気予報はいずれも明日は朝から天候が回復すると告げています。昨日からずっとそう伝えていますから、学校も参考にしたはずです。この予報に対してやけに大げさな対応にしか思えません。普段通りに登校できるはずですよ、これなら。

決まったことは仕方ありません。子どもたちはお弁当を喜びますからね。作るのは妻ですので、私には労う事しかできませんが…

湖西市近辺は、真夜中に雨が強まる予報です。22時過ぎの今は、ほとんど降っていません。でも、避難を開始している動物はいます。

いつの間にかお寺の周りをウロウロするようになった子猫たちです。普段は人の気配のしないところにいるはずなのに、今夜は寺務所に隣接している庭を、三匹の子猫が走り回っています。雨宿りじゃないのかよ。

ガラス越しに見ている分には可愛いですけれどね。猫白血病が発覚し、一歩も外に出ないでいる猫を抱えていると、うちの猫には接触しないでくれよと願ってしまいます。猫白血病はウィルスが引き起こしますが、症状としては人のそれと似ていて、免疫力が低下してしまいます。ちょっとした体調不良が命の危機につながる恐ろしい病気です。

先週末はそのせいで、もう長くない命なんだなと思うに十分の弱りようをしていました。その後、びっくりするぐらいに体力が戻り、外に出せ、遊びに行くんだと泣きわめくようになってくれました。元気になったところで点滴や輸血といったわずかながら改善の見込みのある治療をして、また外で遊べるようにしてあげたいのですが、なんだかんだ仕事に追われてまだ動物病院へ行けていません。先生に相談したいんですけれども。

外に出なくなったら、頻繁に吐いていたのも一切なくなりましたし、かわいそうだけれど家の中にいた方が長生きには繋がりそうです。我慢だよ、我慢。外に出ても喧嘩に負けるだけだから、さ…

VRで筋肉痛

VRというものには非常に未来性を感じています。もっと言えば、一つのデバイスVRとARとMRがごく自然に共存してくれれば一番いいのですが。そこまで行けば視力にも補正が効くようになっているはずだし、斜位も、斜視だって補正でどうにでもなる世界になってるんじゃないかな。

手近なところではVRの体験がしやすいです。Facebookに買収されたOculusが果敢に攻めていて、デバイスの価格も少し前を思えば驚きの安さ。ゲームもなかなかいいものが出てきて、これからぐんぐん伸びていいはずの分野として、そろそろ一般に認知される頃合いになったと思います。

かくいう私は、2年ぐらい前からVRバイスを所有していて、昨年はOculus Goを買いました。そして先月にはOculus Questを購入。Oculus Goは私の使い方では映像を見るための装置に過ぎないものになってしまい、それなのにまた斜位を矯正する眼鏡をかけないと数分以上見ていられないということもあり、宝の持ち腐れ状態でした。

Oculus Questは、センサーが増えたおかげで、歩いたりしゃがんだりといった動きもVRの世界に反映させてくれます。また、眼鏡をかけていなくても長時間見ていられるようになりました。右目と左目の黒目の距離に、デバイス側を合わせられるようになったのが大きいのかな。パソコンに向かっている時よりも目が疲れません。

そして、VRバイスで初めてアプリを買いました。今までは無料のものしか試していなかったのですが、ゲームを2本買いました。合わせても5千円弱なので、ファミコンのゲーム一本分ですね。あの頃は4,800円っていうのが多かった気がします。

音楽に合わせて、前方から飛んでくるブロックを切る、いわゆる音ゲーと呼ばれる分野のものと、剣で戦うゲーム。この2本とも、かなり体を使います。剣で戦うゲームは、相手に斬りかかるわずかな時間に集中して腕を振り回すことになるので、あっという間に筋肉痛になりました。

音ゲーの方も、ステージが上がるに従って飛んでくるブロックも増えるし、前方から飛んでくる障害物をしゃがんで避けて、すぐに立ち上がってブロックを切ったりと、忙しくなって来ました。夢中になっていると1時間ぐらい経っているので、多分いい運動になっていると思います。

妻からは、それで痩せたら教えて、と言われているので、何としても痩せて、VRの世界に興味を持ってもらわなくては。任天堂Wiiが、体を動かして遊べるゲームが豊富でしたが、Oculus Questのそれは、もっと体を動かします。ゲームで痩せられる世界、もう来てますよ。チャレンジです。

音ゲーBeat Saber 剣で戦うのはソード・オブ・ガルガンチュア(Swords of Gargantua) ガンガルチュアは、チャンバラよりも本格的です。楽しいです。事務仕事を早く片付けようという気になります。私は夜中に本堂でやってます。他にスペースが確保できませんので。遊ぶスペースの欲しい方、本堂内に公衆WiFiを飛ばす計画もありますので、一度お声掛けください。隠れてこっそりはできませんけど、本堂でやると、何かにぶつかる危険もほとんどなくて、良いですよ。

だいぶ感情コントロールができるようになってきたかも

同級生の親父さんの葬儀でした。私にとってはお世話人さんとしての記憶の方が濃く、色々とお世話になったことを思い出します。お盆や暮れのおときの際にも、特にここ10年ぐらいは、奥さんの代わりに待ち構えてくれることもよくあって、色々お話しもさせてもらいました。

師匠よりも若いのに。まだまだやりたい仕事もあっただろうに。いつも働いているイメージでしたから、動けなくなった自分の体を、どんな風に思っていたのかと想像すると、胸が締め付けられます。

今までは、葬儀の最中に涙ぐむことがあったり、火葬場での読経で声が震えてしまったり、なかなか感情コントロールができないでいました。自分の立場は、儀式の執行者として、ある側面では淡々と進めていく必要があると認識していますから、それがうまくできないことにもどかしさも感じていました。

それがようやく、できるようになってきたかなと、それが今日1日を終えての実感です。

ただ、その一方で、お檀家さんの葬儀で泣くぐらい、してもいいじゃないかという思いもあるんです。みんなが堪えている中で、和尚が一人泣いてしまうのはずるいかもしれませんが、故人との関係性を一瞬で理解してもらえるのは悪いことではありません。

でも、やっぱり、出来れば、泣きたくはないなぁ。

願わくば、泣いてしまうようなお葬式が、なるべくありませんように…

写真は、外灯に寄ってくる虫を狙っていると思われるヤモリ。影になったところにも一匹いるので、目視できた範囲で三匹もいました。ヤモリ賢い。

お盆の点検と原稿書き

いよいよ来週から、7月お盆のお手伝いとなります。数えてみたら全部で20軒だけ。正太寺なら二日かからずで回ってしまう軒数です。ということは、お経はゆっくりなんだろうなぁ。お経のペースも確認しないと、速すぎてお叱りを受けることになるやもしれません。

いただいた一覧表を見ながら、GoogleMapで確認をしてみたのですが、これがまた全然思い出せません。打ち合わせの時に使ったゼンリンの地図を見ながらであればもう少し思い出せるのかもしれませんが、お師匠様から教えてもらった駐車場の位置など、記憶のタンスの中から引っ張り出すことができません。これはやばい。やはり少し早めにお寺に入って、念入りに再度地図を眺めた方が良さそうです。一週間と経たずにこの忘れ具合。自分の記憶力にはそもそも自信はありませんでしたが、さらに頼りにできないと認識を強くしました。

午後からの時間は原稿書き。昔、積極的にお手伝いをしたことのあるボランティアサークルが月に一度ぐらいのペースで発行している機関紙に、800字ぐらいで何か書いて欲しいと依頼がありました。お盆中でしたので、お盆が明けたら書きますねとお約束していたのですが、ようやく取りかかることができました。もう私を知らない人も増えていそうなので無難に自己紹介を書こうかとも思ったのですが、つらつらと書いていくうちにいつの間にか、今の多忙な状況でも自然と関われるようにアイデアギブミー、という内容となりました。

私の書く文というのは、冒頭部分を書き始めることができれば、あとは指が自然に書いてくれるというものです。自然に書ける範疇を超えていくと突然筆が止まり(キーボードですので止まるのは指ですけれど)、そのまま硬直して当分続きがかけないこともよくありますが、基本的には指が勝手に書いてくれます。便利な指でしょ。

問題なのは、書いている自分でも文章の着地点が分からないということ。この日記なんかは、着地できずにふらふらしたまま終わりにしてしまうこともありますが、依頼された原稿となると、ちゃんと着地させないといけません。今回は、着地をする最後の2行ぐらい、指が止まって随分と時間がかかりました。

文章を書くのは大好きですが、指が止まると苦しくなります。多分インプットが足りないのかなぁ。もっともっといろんなものを頭にインプットして、いくらでも自然に書けるようになりたいなと思います。そういう文章は、商売には使えないでしょうけれどね。