書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記20180409

先ごろ、お隣の第三宗務所の前所長さんが急逝され、界隈はざわついています。明日明後日で密葬義のため、第四宗務所も前期の職員を中心に会葬するための算段をつけるため、活発に連絡を交わしています。

Facebookメッセンジャーのグループに書き込むだけですけど。

でも、その第一報を書き込む前には、電話でのやり取りが数度ありました。日取りの確認などが済んでから、ようやくです。そこからは話が早いですね。やはり多人数で一斉にやり取りができるというのは、良いものです。

しかし、早い。現第四宗務所長と同い年だそうです。お互いに現役バリバリであったのに、何が起こるか分かったものではありません。いつ人生に区切りをつけることになってもいいように、常に心がけておかなくてはなりませんが、それもなかなか難しいですよね。そんなことばかりしていられる僧侶であっても難しいんですよ。

ただ、せめて、例えば仕事の同僚が困ることのないように、とかいう気遣いだけはしないようにしています。自分一人がいなくなったぐらいでどうにかなってしまうような甘っちょろい仲間と仕事をしているつまりはありませんし、それでなくても自分の存在がそこまで大きいものだと勘違いしないように心がけています。たとえ急に死ぬことがあっても、それはそれで後のことはなんとかしてくれる。そう考えています。

じゃないといつも前を向いて生きるなんて、出来ませんからね。死ぬその寸前まで前のめり。それが私の理想とするところです。急な遷化ではありましたが、前所長さん、私の理想とする生き方をされたように思います。私も頑張ります。

得度式

先輩のお寺で、息子さんの得度式(出家の儀式。僧侶になる儀式。)が厳修されました。私もお手伝いで、司会を勤めてきました。緊張しましたが、お祝いの儀式に参加できて、嬉しかったです。

大抵の場合、得度式は人生に一度きりです。師匠を変えたり、宗派を変わったり、人生の中でいろんなことが起こったとしても、仏教の僧侶であり続ける限りは、得度式のやり直しというのはほぼ考えられません。国が移っても大丈夫なはずなのです。すごいことですよね。あ、でも、授かる戒律の数があまりに違う場合は追加で何かしら必要もしれませんね。あんまり事例にないでしょうから、ケースバイケースで検討されることになると思います。

そんな重要な儀式です。得度式をおえて、まだまだ体裁上の話ではありますが、先輩の息子さんは僧侶になりました。11才。世襲が当たり前になってしまった日本の仏教において、得度をするということは、お寺を継ぐということになります。それだけに、師となる親の側も、安易に得度はさせず、弟子となる子どもの意思と心構えをしっかり見定めてから、得度を受けされることになります。小学校高学年とはいえ、将来のことをそこまで考えるにはまだ幼い年齢です。どこまでの覚悟があるのか、本当のところは分かりません。でも、大勢人が集まる場での得度式でしたから、それでも得度を受けると決めた、その分だけの覚悟はあるのだと思います。すごいことです。

私はお盆の手伝いをしてお小遣いをもらいたいがために得度を受けましたからねぇ。師匠は元々、私に得度をさせる気は無かったそうです。兄が二人もいて、二人とも得度してましたから、そりゃそうですよね。私が得度をしなければ、兄たちも私にお寺を任せることもなかったでしょう。そういう意味では、あの気軽な私の得度が、兄たちの人生にも影響を与えたことになるわけです。恐ろしや。

ん?でも、上の兄がお寺を継がないと師匠に告げた時は、私はまだ得度をしていなかった頃のはず。聞かされている以上に、事態は複雑だったのかも…

ともかく、めでたい日でした。ご本人はもとより、師匠となった先輩、ご家族の皆様、お檀家の皆様、大変おめでとうございます。これから、楽しみですね。

中学校の書類に埋もれて

昨日の入学式でもらってきた、中学校の書類。ちょっと多すぎです。目を通すだけで良いもの、リアクションのいるもの、色々です。教科書の名前を書くのは流石に本人が自分でやってくれますから、小学校よりは楽になっている、のかなぁ。

それだけ書類をもらっても、まだよく分からない点がいくつかあります。そのうちに説明がされるのか、先生が忘れているだけなのか。ちょっとしたことが分からないんですよね。小学校の入学式直後にも感じましたが、情報が足りないというか、疑問に思う点についてフォローがない状態。多分、先生方からすれば、当たり前のことなのでしょう。そして、新入生とその家族にとっても、そのうちに当たり前のことになってしまって、一年後、新入生のためにこれこれこういう情報を提供してあげたほうがいいという動きにつながっていかないんでしょうね。

その一方で、服装に関する規定ははっきりしていて、髪の毛の長さなんかも決められています。そして最終的には、「中学生らしい」服装という言葉で大雑把に表現されていて、考えようによってはその場の解釈で運用変更出来るとも捉えられますが、多くの場合は先生の都合の良いように使われるだけなんじゃないかなぁ。

今40代の私たちが中学生の頃よりは緩くなっていると思いますが、それでもなお、「中学生らし」さとは何だろうと、親の側が考えてしまいます。勉学に集中して取り組んでいたら、髪の毛のことなど疎かになってもおかしくありません。そうなるぐらい取り組んでしまってはいけないのでしょうか。ほどほどにして、集団からはみ出ないようにするのが望ましいのでしょうか。でもそれって、中学生になってまで学校で教えること?小学校で身についていて当たり前のことに思います。

中学生ぐらいの年代が、一番扱いづらなんて言いますけれど、大人側の子どもたちを見る目が、子どもたちが見ている世界の成長に、追いついていないだけなんじゃないかなぁ。そこを経験した人が先生になって、ベテランからもうすぐ定年ぐらいのポジションにいるはずなのに、全然改善されないのは何でだろう。私の考えが甘い?厳しくしないと生徒たちを統制できない?

そもそも先生が統制する必要が、あるのかな。中学では先生だって専門教科に分かれます。小学校とは段違いに専門的なことを先生から学べる場です。それなのに、生活指導なんかに先生の力を割くなんて、勿体無い。小学校6年間で学ぶ力は身についているはずなんだから、出来ていないとしたら親が学ばせる義務を放棄しすぎだったのでしょう。それなら、しっかり家庭で責任をとってもらうべきあって。

中学生の頭の中は、そんなに幼くないですよ。社会に出るためには社会の仕組みをまだまだ勉強しなくてはならない段階にありますが。

ああ、そういえば、社会に出るために必要なITの知識については、子どもたちの方がより早く身につける現実がありますね。先生や親の方が追いつかない。これは実は今まで隠されていた事実が白日の下に晒されただけであって、中学校で現役で勉強をしている子どもたちの能力は、部分的には大人を十分に上回っていてもおかしくないんです。

数学で分からない事を子どもに聞かれて、スッと答えられますか?子どもに負ける部分があるのに、大人の方が全てを上回っているつもりで接するから、軋轢が生まれるんじゃないでしょうか。

いや、まあ、私もまだ第一子が入学したてでこれから初めて中学生の子を持つ親になりますから、全部自分の頃の記憶をもとにした想像です。先生の立場になったこともないですから、そのご苦労も何も全然理解していません。自分の中学時代は当たり前に丸刈りで、制服もバッチリきて、さほど先生に厄介かけるようなこともなかったはずです。しっかりこの独特な中学校社会に丸め込まれて三年間を過ごしました。でも、そんな私でも、「中学生らしい」というものが理解できないんです。大概私の頭の中はずれているので、仕方のないことかもしれませんが…

入学式に雨を降らす男

娘の中学入学式でした。バッチリ雨。天候次第では着物を着るつもりだった妻も、これにはげんなり。卒業式も雨で、着損ねていますから、なんのために着付け教室に通ったのかと…

私は雨男ですが、私のせいじゃないですよ。良いところでは晴れを引き寄せています。関係ないです。はい。

仏教的な考えによっても、雨男なんてのはあるわけがなくてですね、全てはあるがままなのです。それを、何か良からぬ原因があると考えるから、生きるのが大変になっていくんです。もちろん、全てのことに原因はあります。だからこそ結果があるのです。それは仏教の基本であり、全てと言ってもいいかもしれません。だからと言って、自分の行いによって結果をコントロールできるなんてことを考えるようであれば、それは大変な驕りです。

そんなわけで、雨の入学式でしたが、昇降口で入学式の看板と一緒に写真を撮るときにはまだ降っていませんでしたし、帰る頃には小雨になっていたので問題ありません。よかったよかった。卒業式のように、親子で外を歩くような計画もありません。全てが体育館の中で完結します。天候は関係ないのです。ちょっと寒いというぐらいで。

無事に中学生になりました。そのことが、ただただ嬉しい、今日でした。

子どもたちが新学期に入るその側で

次女と長男は、今日から新学期です。昨日の疲れが残っていないと良いのですが。ゆっくりしてきたから大丈夫だとは思うのですが、やはり初日は心配です。

私はというと、宗務所はお休みなのでちゃんとお寺にいました。住職ですから。弘法様以降、未処理だった仕事に手をつけて、あわわわわ、となっていました。あんまり溜めるもんじゃないです。

弘法様の会計も、昨年から少しやり方を変えました。以前は収支報告書を作り、差し引き残高を収入として計上していました。事前に必要な物品を買うなどして経費がかかっていますが、それらを1つ1つ計上せずに、当日まで溜めていました。こうすると、細々はともかく赤字にならずに済んだかどうかが一目でわかるという、分かりやすい処理方法だったのです。税務調査を何度か受けていますが、これで問題はありませんでした。

しかし、支払いにクレジットカードを使うようになってから、ことが複雑になってしまいました。今では現金しか扱わなかったので、差し引きの計算だけでよかったんです。でもカードの場合は実際の引き落としは少し先になります。まだ現金が減っていないんです。そうなると、今までのやり方ではうまくいかない。

というわけで、色々思案を重ねた結果、無難に全取引を仕訳することにしました。収支報告書はまとめるので、赤字黒字は分かります。問題ありません。ただ、今まで一枚の伝票しか仕訳をしなかったのが、随分増えてしまったというだけです。それでも10取引ぐらいでしょうかね。会計ソフトに入力するだけですから、さほどの手間ではありません。

これでスッキリです。細部まで会計ソフト上に記録として残ることになりますから、昨年何を準備しておいたっけ、という時にも会計ソフトを検索すれば購入しておいたものがすぐに探せるということになります。今はまだ証憑の電子保管はしていませんが、会計ソフト自体は対応していますから、クックマートのレシートもすべて残せることになります。何を買ったか、一目瞭然。便利。

ちなみに、証憑の保管を電子保管だけにしようとすると、税務署との間であらかじめ手続きが必要ですし、会計ソフトもワンランク上の契約に移行しなくてはなりません。単純に参考資料としてスキャナで読み取ったレシートを添付するだけなら、会計ソフトのお値段も控え目。もちろん紙の証憑を保管しなくてはなりませんが、正太寺の場合は一年で小さめ段ボール箱一箱です。10年保管してもさほどの量ではありません。もちろん減らしたいですが、会計ソフトの年間費用が倍になります。正太寺で利用しているものですと、今2万円ぐらいのものが、4万円ですからね。ちょっと考えてしまいます。

でも、税務関係はこうして少しでも電子化へと進んでくれているからありがたいです。証憑の保管量がものすごい法人では、年間4万円でその保管スペースが不要になるとなったら、大喜びで移行するんじゃないでしょうか。正太寺ぐらいの規模でも、保管しておくのには気を使います。それが、例えば受け取ったレシートを帰ってからスキャナで取り込み次第、ゴミ箱に捨ててもOKとなるんですから、一時保管のスペースすら不要になりますからね。差は大きいです。ただ、毎年2万円多く支払う動機としてはまだちょっと弱いというだけです。

まあ、実際にはゴミ箱直行は色々問題があるので、一時保管スペースは無くせないでしょうけれど。自分には現実味がないので細かく調べていませんが、そもそもすぐに捨てちゃダメということになってるかもしれませんね。でも、いつかは移行したいなと思っています。

のんびりと過ごす

泊まったホテルはアジア太平洋トレードセンターATC)のすぐ近く。朝食はホテルで食べず、ATC内のお店で食べることにしました。値段が全然違いますからね。

それでも5人家族だと、なんだかんだ4千円ほどかかってしまいましたが、でも美味しかったです。サラダも山盛りでしたし、全て値段以上のボリュームでした。大阪湾を見ながらの景色は、正直、浜名湖を見慣れた我々としては特段の感動もないわけですけれども、食後に散歩をしてみると、潮の香りの種類が違うんです。浜名湖も相当塩分濃度は高くなっていますが、やはり外海は濃いですね。

こういう場所にありがちな、恋人と南京錠をつける場所がありました。このカップルたちは、今頃どうしているだろうとやや心配になりながら、そこから見える景色をしばし眺めていました。

チェックアウトの12時までのんびり過ごした後、昼食はいつもお決まり大津SAで食べながら、これまたゆっくり帰宅しました。せっかく出かけたのだからと二日目にも観光を入れたりすると、運転手は休む間がありません。テーマパークを1日楽しむと子どもでもそれなりに疲れますから、翌日は休養できるようにするのが我が家流です。ツーデーパス(二日間楽しめるパス)とかも売ってますが、買いませんよ。

1日分でも高いのに、2日分も買えないという事情も濃いですが…

子どもたちの春休みに、ちゃんとお出かけをしたという実績はこれでバッチリ残せました。職場と自宅の住所が同じなのにほとんど留守をしている父親としては、少しは存在感を出せたのではないかと思います。

USJでポッター

久しぶりにUSJへ行きました。朝4時半に出発。一路大阪へと向かいます。休憩を挟みつつ、到着したのは開園20分前。確か昨年できたばかりのミニオンのアトラクションへ朝一で並ぶ予定でした。大阪市内の都市高速で渋滞にはまってヒヤヒヤしましたが、なんとか開園前に着けて、これできっとミニオンも体験できるだろうと。

ここ数日の待ち時間データを調べてみたら、180分とか当たり前なんですよ。とても並んでいられません。朝一番しか、チャンスはないんです。京都手前から大雑把に行って2ルートに別れるんです。今回はナビに従っていつも通らない道を使ったら、朝の通勤ラッシュにはまってしまったようなのです。これでミニオンに間に合わなかったら、ショックだなと。

ところが、USJの駐車場に着いてみると、今までは開園前なら結構前の方に止まれたのに、今回はかなり離れた場所へ誘導されました。そしてみんなゾロゾロとゲートへ向かっています。人数が多い。おかしい。

誘導に従って車を止めて、我々もゲート向かうとおかしなアナウンスが…

本日は開園を30分早めて…ちょっと待ってー!

後から調べたら、USJは結構開園を早めるんですね。今まであまり気にならなかったんですが、朝一で並ぼうとしてなかったからかなぁ。

というわけで、ミニオンにはすでに160分待ちの行列ができておりました。どうにもなりません。今回は断念です。

気を取り直してフライング・ダイナソーへ妻と娘が初挑戦。特に娘はかなり逡巡した挙句の決断でした。先日パルパルで初めて本格ジェットコースターを経験したばかり。でも、やると言ったんです。やらなと言っていれば、多分妻も一人では、と言って乗らなかったんじゃないかな。妻は好きなんですけどね。そこはやはり母としての顔がありまして。

乗ってみると意外に怖くなかったようで、降りてきた顔は笑顔でした。今日はもう良いけどまた乗りたいと言っていましたから、気に入ったんでしょう。降りた後フラフラになってるから、一日一回が限度なんだそうです。私もいつかは乗ってみたいのですが、後一人乗りたい子が出たら、一緒に乗ろうと思います。今はまだ、長男の身長が足らなくて乗りたくても乗れないので、お留守番が必須なのです。

その後は軽食を食べてハリポタエリアへ。リニューアルしたメインの乗り物へ乗りました。どこが変わったのか分からなかったけれど、以前のは3Dメガネをしていたけれど、今回は無しになっていたというわけで、なにやらいろいろ技術の進化があった模様。それにしても娘、よく覚えているなぁ。これだけ覚えていてくれると、時間を作り、お金を費やして一緒に来ている甲斐があるというものです。

20時ごろまでお土産を買ったりして過ごして、この後はホテルへ向かいました。前回利用した大阪駅前のホテルは価格が高騰し、挙句満室で取れず、海側のホテルが安くて喜んで予約して来ましたが、良いホテルですね。90年代に建てられたホテルにしては、各所しっかり手が入っているのか古さは感じられず、新しいホテル好きの私としても不満はありません。今日は2万歩以上歩きましたので、ゆっくり休みたいと思います。