書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

台風の影響を受けながら

残念ながらこの日記を書いている時点で既に台風の影響で亡くなられた方が報道されています。お悔やみ申し上げます。今まで大丈夫だったことが、今日に限ってダメだった。そういうことなんだと思います。切ないですね…

ここ湖西市でも台風の影響を受け、強い風の吹く中で近隣各寺院の山門大施餓鬼会が厳修されました。幸いにも雨に降られることもなく、お昼頃に入出漁港での河施餓鬼会まで無事に終えることができました。

結局夕方になるまで強い雨が降ることはなく、降っても一時的なもので、ただ風はいつまでたっても強いままで予報では明日も引き続き強めの風が吹くようです。暴風域も無くなってだいぶ勢力の衰えた台風ではありますが、まだまだ油断できません。

風だけのこの辺りでもそうした警戒心が働くほどです。豪雨となっている地域では尚更のことでしょう。どうかご無事でありますように。

今回ちょうど台風が14、15日に影響を与えるということで、多くのお寺さんでお盆行持をどうされるか頭を悩まされたと思います。大きな影響が予想されるのに強行して、万一何かあったら、それは当然お寺の責任は免れないでしょう。かといって、安易に中止としても、やはり批判は起こるものです。難しい決断を迫られたことと思います。正太寺は今年から6月お盆なので、今のところ台風の影響は考えなくても良い時期となります。熱中症対策が主眼でしたが、台風対策としても良い結果となりました。

企業では、ヤマト運輸が台風の影響の強い地域においては宅急便の集配ともに行わないという英断をされました。なかなか出来ることではありません。同業他社は遅れなどの影響が出るという予測を出しはしたものの、通常業務を行うという意味であって、従業員にとってはなんのリスク回避にもなっていないように思います。

最近は顧客に不便をかけてもリスクを回避する決断をしたことについて、支持されることが増えていると思います。どんな会社も、従業員がいてこそ成り立ちます。また、従業員は顧客の一人でもありますし、その周囲の人も従業員を通じて贔屓にしてくれている可能性も高いです。従業員を守る決断について、引き続き良い影響が出ることを願っています。私は積極的に支持しますよ。

お寺が同様の判断をした際には、同じように支持を受けられたらありがたいです。大半のご住職は、自分の事は後回しにして、お檀家さんのことばかり考えています。そこを信じていただけたらと思います。