書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

iPhoneは意外にも使うのが難しい

お義母さんにiPhoneを使ってもらおうという計画が以前からあったのですが、ついに行動に移しました。用意したSIMはデータ通信専用SIM。LINEのアカウントを取りたかったので、SMSだけはつけました。が、一度取ってしまえばSMSも不要なのでプラン変えても良いかなとかつらつら考えていますが、月100円の差額ぐらいでしょうか。手間を考えるとつい延ばし延ばしになってしまう案件ですね。

届けたiPhoneは6です。もう4年以上前の端末になります。時の流れは早いもので。この秋のiOSアップデートでは対象機種から外れるという話も出ていますから、いよいよ退役も近いという感じもあります。とはいえ、セキュリティ面の問題がなければ当分は使い続けられることでしょう。バッテリーも交換したし。

ただ、この古さが、iPhoneの使いにくい一面を際立たせてしまいました。指紋認証です。TouchIDです。iPhoneの正面に唯一あるボタン、ホームボタンに内蔵されている機能であり、ホームボタンを押して画面を点灯させれば、即座に指紋認証による本人確認が行われ、パスコードの入力をパスしてiPhoneの操作を開始することができます。

iPhone6S以降であれば、このTouchIDがスピードアップし、ホームボタンを押すとまず画面に表示される通知を読む間も無く、それが一瞬にして消え去ってiPhoneにアクセスできるようになってしまいます。当時、通知画面の存在意義が問われるほどのスピードでした。

しかし、iPhone6のTouchIDはそんなに早くありませんで、通知に少し目を通す時間があるほどです。これが、初めてのiPhoneを使うお義母さんには決定的に使いにくかったのです。

ホームボタンを押したあと、ほんのコンマ何秒でいいので、指を乗せたままにしないといけません。離してしまうと指紋認証に失敗するのです。この、乗せたままというのが、実は結構難しい作業でした。ホームボタンは長押ししてしまうと音声アシスタントのSiriが発動してしまいます。それを回避するべく軽く押そうとすると、ホームボタンを押した直後に指が浮いてしまうのです。

多分慣れの問題ではあると思うのですが、これが思いのほか難しくて悪戦苦闘。今日のところはまだ思い通りにロック解除できる境地には到達できませんでした。それぐらい難しい。

そういえば我が家の両親もiPhoneを使っています。どうして問題にならないんだろうとよくよく見てみたら、そうだ、TouchID、設定していません。パスコードを毎回入力しています。

毎回入力することの煩わしさを回避するために、お義母さんのiPhoneにはTouchIDの設定をしたのですが、もしかして失敗だったのかも…と思い始めました。

また、私はiPhoneのタッチ操作のことを、液晶画面を「押す」と認識してしまっていたのですが、実際には軽く触れるぐらいなんですよね。押す必要はないんです。むしろ意識して押すと、ドラッグ操作と誤認される可能性が高くなります。軽く触れる、もしくは軽く叩くぐらいの気持ちで十分なんですが、そのことに気づいたのは夜帰宅してから。私の説明が的確でないばかりに、お義母さんにはしなくていい苦労をさせてしまっているかもしれません。

それでも、これからは写真や動画を気軽に見てもらえるようになります。どんな大きなファイルサイズの動画を送っても、通信費が別にかかることはなくなりました。そもそもいわゆるガラケーを使っていますから、iPhoneから動画を送っても見れなかったんですけれど。

もちろん、メインの携帯電話は今までのままで、自宅に置きっぱなしで家族でやり取りするためのものとしてiPhoneを取り入れてもらいましたので、急ぎの電話がかけられなくて困る、という事態はないはずです。維持費も月々400円ぐらいですので、内緒で私が負担しています。

使いやすいと思い込んでいたiPhoneが、こんなに使いにくい部分があるとは思いもしませんでした。最近はiPhone顔認識のFaceIDに移行しつつありますが、マスクをしていると認識してもらえない、寝っ転がっていると認識悪い、暗いところも苦手という大きな欠点があるものの、画面を見るだけでロック解除できるというのは、TouchIDと比べるとはるかに使いやすいんだなと再認識しました。まあできれば、両方使えるようにしてもらえると、どんな場面でもロック解除がスムーズなんですけれどもね。