書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

弘法様準備

通称弘法様と呼ばれる正太寺のお祭りがあります。宇津山八十八カ所ミニ霊場の山開きのお祭りです。合わせて花御堂を用意して、4月8日のお釈迦様の誕生日もお祝いします。


正太寺は曹洞宗。弘法様は真言宗。まるっきり関係ないのですが、どこのお寺にもたいして弘法様はおまつりされています。仏教徒にとって、弘法様というのは、宗派を越えた存在なのですよ。ですから、正太寺でもおまつりをしているという、そういう訳だと思います。自分がおまつりし始めたわけではないのでそれ以上は分かりません。


正太寺の場合は、さらに裏山に四国八十八カ所霊場を模して八十八カ所ミニ霊場を設けています。昭和8年頃の話です。たぶんそれからずっと、山開きのおまつりをしているはずです。


4月の第一日曜日におまつりをすると決めているので、明日が当日です。今日は、大急ぎで支度をしました。何しろ昨日までは宗務所の仕事に追われていましたから、私の範疇ではなんにも手を付けていません。


母の範疇では、婦人部の皆さんに使ってもらうように台所を片付けたり、役員さんの昼食用の材料を調達したりと着々と準備が進んでいました。住職も、案内通知から当日掲示する看板類の用意まで、ぬかりなく。私だけが取り残されているような。


私の範疇は、主に力仕事です。掃除をして、必要な備品を必要な場所に出してきて、それも掃除して。普段は客間として使っている部屋から物を全部出して昼食会場として使えるようにしたりとか。


そして最後に、受付の準備。当日、ご祈祷とのぼりの申し込みを受け付けます。ご祈祷が千円、のぼりが千五百円。護寺会の会計さんが受付をしてくれるのですが、その時に使うパソコンと、データを用意するのが大事な準備。


一昨年の夏に寺務所のパソコンを新調して以来、使うことの無くなっているパソコンを引っ張り出してきて、受付場所に据え付け、データを更新します。これは、私にしかできない仕事。


9時に掃除を初めて、パソコンの準備まで終えたら、15時過ぎでした。住職はその間にお年忌をやってまして、8割方は一人でやっていたことになります。ここまで一人でやったのは初めてのこと。なかなかしんどかったです。


明日は一日、おまつりの雰囲気に飲み込まれて過ごすことになります。楽しみです。