書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お雛様登場

ようやく時間ができたので、お雛様を出しました。木目込み雛ですので、あんまり場所は取りませんが、それでも一仕事です。細かい部品が多いんですよねー。頭と胴体がくっついているだけでも楽なのでしょうが。

残念なのは、日常生活の動線上に飾る場所がないため、子ども達が目にする機会が少ないんです。庫裏の居間のすぐ隣の部屋で、お客さんは必ず通る部屋なのですが、子ども達は休みの日にならないと通るときがありません。(庫裏に廊下はなく、田の字に部屋が配置されています。右下が居間、左下がお雛様を飾った部屋。その左に本堂がくっついているので、本堂に行くには必ず通る部屋のですが、平日の子ども達は宿題になどに追われて本堂へ行く時間はありません)

夏場であれば各部屋の戸が解放されているので目に入るのですが、冬場はねぇ。ひな祭りが7月ぐらいならいいのに。

そういう意味でちょっと寂しいのですが、でも今年も出すことができました。そこは喜ばしいことです。

週末になれば、法事でお参りの方へお茶出しをするお手伝いの時に必ず目にしますから、そこでキャッキャッしてくれるのを待つことにします。

宗務所日記

さて、今日から平常運転。今週は落ち着いた予定表になってます。来週以降は詰まり過ぎなので、ちょっとゆったりと過ごそうと思います。

とりあえずは宗務所へ。いまいち集中力がなくて仕事が大して進みません。なんだろうこれは。

お寺の方では、護持会の振替口座がいよいよ出来上がりました。払込票は在庫があるかと思っていたら、お寺の口座の番号が印刷済みのものしかなく、郵便局で手配が必要でした。

そろそろ入出大田以外のお檀家さんに護持会総会の報告と、護持会費の振込依頼を送らなくてはならない時期なのに、これでまた先延ばしです。焦ります。

その一方で、オンラインでアクセスするための申込書は素早く送付しました。これで護持会の会計についてもクラウド会計ソフトで扱えるようになります。多分無料の範囲でまかなえる予定。MoneyForwardの個人事業種向けのMF確定申告というサービスで、仕訳件数が月に15件までなら無料で使えるのです。当面はこれで大丈夫なはず。

お寺の会計はもう少し高機能でちょっと料金も上がる会計Freeeを使ってますが、こちらは無料で使えるのは体験期間だけなんですよね。使い慣れた方へ統一したいのですが、ま、そもそも仕訳件数少ないですから問題ないでしょう。

しかし、振替口座は開設の手続きも任意団体だとちょっと難しい部分があるし、払込票はすぐにもらえないし、不便な点が多いですね。普段使う分には使い勝手がいいのですが。払込票は自前で印刷することも出来るようなのですが、かなり厳密に規格に沿わないといけないようで、手続きに目を通しただけでやる気が萎えるものでした。

そもそもA4とかのキリのいいサイズでも無いですし、小規模に使う上では旨味はないですね。田舎の郵便局でも数百枚ならすぐに出してくれる体制なら即解決だというのに、なんでかなぁ。

というわけで、結局あまりゆっくりしていない週の始まりでした。

娘がパンを焼いてくれました

昨年からお菓子作りに目覚めた長女が、本日、念願のパン作りにチャレンジしました。

ベルメゾンのマンスリークラブでお手軽に作れるパン作りキットを買って2度ほど作ったことがありますが、これは粉の配合も出来ているのであまり失敗はありません。

今日は、自分でイチから作ったのです。そして、見事成功。本人曰く、焼き色がもっと薄いはずだったということですが、だからと言って皮が固いわけでもなく、中もふっくらで、とても美味しいんです。

娘の作った手作りパンということで親補正は当然かかるわけですが、でもこれ、お店で出されても何も不満なく美味しいと言って食べますよ。初挑戦でちゃんとパンになったことがまずびっくりだというのに。

バターロール型のパンです。なんでいうんでしょうね。ミルクボール?いつか食パンも作るんでしょうか。そろそろパンをこねる台を買ってあげなきゃいけないかなぁ。本人は自分のお金(お年玉)で買う気満々ですけれど。

長女のお願いを聞く形ででオーブン機能付きの電子レンジに買い換えたのですが、まさか本当にここまで到達するとは。我が子ながら、感心するしかありません。

防災寺子屋、開かれる

宗務所主催事業の一つ、防災寺子屋が開かれました。今回の会場は、都田町の龍洞院様。

初めて小学生を中心とした参加者での開催となりました。初回からずっと担当している青島寿宗くんは、準備にだいぶ苦労したようです。(さりげなく名前出し。アピールアピール。)

でも良い内容でした。主催者側の人間なので自画自賛になってしまいますが、でも良い内容でした。3時間に及ぶ長丁場なのに休憩が一回という状況の中、集中力が続くない子が当然出てくるものの、それでも最後までみんな真剣でした。子供達の気をそこまで引くことができたのですから、大成功だと言えるでしょう。

さて、ここで青島寿宗くんの紹介を。江之島町にある曹洞宗大昌寺の副住職です。先の東日本大震災の折には曹洞宗のボランティア団体を前身に持つ公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に潜り込んでスタッフとして気仙沼事務所に駐在。3年間にわたり復興支援活動に従事しました。

その経験を生かして地元第四宗務所管内で防災のための活動をするべく、宗務所青少年教化員となり、中でも防災担当として主に防災寺子屋の企画立案に携わり、また、SVAで培った人脈を活かして寺院が災害時に地域住民の助けとなれるよう、行動を続けています。

宗務所としても任命した責任もありますし、共感を持つからこそ任命しているということもあり、最大限バックアップしたいと思いつつも、折からの赤字財政のため、金銭的な支援はほとんどできていません。たまーに会議に出た時の交通費を出すぐらい。最低でも年に12回は会議に出てもらってるんですけどね。

彼の善意におんぶに抱っこで防災寺子屋は開催されています。静岡県第四宗務所管内(天竜川以西の静岡県)を順繰り回っていますので、お近くで開催される際には是非お越しください。申し込みは会場寺院で受け付けるのが通例です。お檀家さんだけではなく、地域住民どなたでも来ていただいて、地域とお寺と災害と、それらについてみんなで考えようという主旨ですので、きっとお役に立てると思います。

では寿宗くん、待遇改善は常々検討しているので、今後もよろしくお願いします。

宗務所日記

当番日勤務。今週はなんだかあっという間に金曜日になってしまった気がします。

業務改善案を教化主事さんにFacebook Messengerで送信。終業間際に返信を受信。ふむふむと読み込んで、今後の対応を考える。

来客はゼロ。静かな1日でした。こんな日もあるんだな、というぐらい静か。書記さんは黙々と以前にお願いした終わりの見えない仕事をしてくれていました。ご苦労様です。

梅花流関係の進達書類をひたすらスキャンして、電子化して保存しいう仕事。私が以前に取り組んだ仕事の続編です。進達書類は全般的に庶務主事が管轄していますが、梅花流詠讃歌に関わる書類は、梅花主事さんにお任せをしていました。そのため、以前に電子化した際には梅花関係書類には手をつけていませんでしたが、昨年からそれらの電子化も始めました。

他の書類を電子化したことによるデメリットが感じられなかったのが大きな理由ですね。今まではわけてファイリングされていた書類が、今後はお寺毎のフォルダに、他の進達書類とまとめて保管されます。見通しが良くなります。

今年も引き続き各種書類を保管する際には電子化することを推進していきます。廃棄できるものは廃棄して。宗務所には、「なんとなく捨てられない書類」が多すぎます。私の代でそれをなんとか解決する道筋をはっきりとつけておきたいのです。

目標がはっきりすると、やりがいも増してきます。分団長の任期もあと少しとなり、気持ちに余裕もできてきました。今期宗務所の最初の2年は比較的おとなしくしていましたが、ここから先はちょっとペース上げていきましょうね。

所変われば

無事に葬儀が終わりました。慣れない土地、初めて一緒にお仕事をする葬儀社。何もかも、新鮮でした。お役僧さんは湖西市浜松市から遠路お越しいただきました。渋滞や事故があると困ったことになるのですが、そういうこともなく。関係各位、ありがとうございました。

所変われば、ということを強く感じたことがありました。それは火葬場。入出の火葬場のようにのんびりとお勤めさせていただけて大変ありがたかったのですが、待合室というのが無いようでした。収骨時間の目安が伝えられた後、その10分ぐらい前に再度お越しください、というお話でした。

確かに敷地はそれほど広くありません。炉の入っている隣に建物がありますが、なんとなーく、そこは事務所しか入っていないのかな、というぐらいの広さに思えました。待合室になっていたとして、20人ぐらい入ったら、窮屈になってしまうような気配。

あの後、皆さんどちらで時間を潰したのか。私は葬儀場に戻って控え室で休憩することができましたが…

地元の人にとっては当たり前のことなのでしょうが、ちょっと面食らいました。

それもある意味では新鮮でした。全て勉強と思えば、何もかも身になる体験です。

一昨年、東京のお檀家さんに呼んでいただいた時も強く感じましたが、やはり遠方のお檀家さんにこうして声をかけていただけるというのはとてもありがたいです。今は国内であれば大体どこでも朝出れば晩には着けます。正太寺はどこまででも行きますよ!

だいぶ頑張った。よく頑張った。

朝から葬儀の準備。途中、葬儀担当者の携帯電話へかけたつもりが、故人の妹さんの番号であったりとか、焦るゆえのハプニングがありつつも、そのおかげで故人について聞き取りもできて、結果オーライで準備が進められました。

思い描いた通りに午前中に支度が終わり、お昼を食べてすぐにちょっと買い物へ。ボタン電池が一個欲しかったのです。焼香に使うお香を持参するのですが、そのお香を入れる器を香合と言います。私がお通夜などで使っている香合は結婚祝いに式師さんからいただいたもので、ふたを開けると内側に時計がついているのです。(式師さんとは、結婚式の導師のことです)

この時計の電池が切れていて、ちょっと不便でした。その事を思い出して大慌てで買いに行ったのです。

戻って急いで出発の支度。16時〜17時の間に現地へ到着して枕経をお勤めし、18時からお通夜という段取り。これに間に合わせなくてはなりません。

こちらは思い描いた通りにいかず、15時前には出発したかったのですが、ちょっと遅れました。幸いにも道中に混雑はなく、16時半過ぎに到着。

その後は滞りなく進みました。ご遺族とも色々とお話しさせていただいて、だいぶ打ち解けることが出来ました。一安心。これで明日の葬儀に集中することが出来ます。

お通夜の後、近くのルートインへ。夕食はホテルの中のレストランでいただきました。徒歩圏内にいくつかお店がありましたが、ものすごい風で凍えそうでしたので、多分外で食べれば数百円安そうに思えたのですが、ビジネスホテルですからホテル内のレストランもそんなに高いわけではありません。トマトサラダを頼んだら、思いの外のボリュームにびっくりはしましたが。

ロビーにはセルフサービスでコーヒーが飲めるようになっていました。紙コップに蓋まであって、多分客室まで持ち込んでいいんだろうと判断。夜の間に二杯もいただきました。幸せ。こういうシチュエーションでいただくコーヒーは、気持ちが落ち着くので助かります。

明日は10時開式。朝は少しゆっくり出来ます。もう一杯ぐらい、コーヒーいただいちゃおうかなぁ。