書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

さあ、お仕事。役員会も終わり、宗務所はこれから少しゆったりとしたモードに切り替わります。新年早々慌ただしかったのが、ちょっと緩むのです。

ただ、教化主事さんと私は別。教化主事さんは来月の教区長会までに檀信徒研修会の資料を作成しなくてはなりません。数社の旅行社から提案を受けた内容を、どのプランがどの社のものか分からない状態で教区長会に提示しなくてはなりません。私ならエクセルなりなんなりで様式を決めてデータで受け取るレベル。めんどくさい。

私はといえば、教区長会と同日開催の予算所会に向けて、来年度予算案の編成が始まります。来年度は各主事さんとも大きな担当行事を抱えることになります。いつもとは違う予算編成作業になります。

事務経費含め、各科目とも削減はもう限界にきているので、ある意味ではそうした行事の予算をどうするかだけを考えればいいとも言えます。当然、例年のごとく赤字予算ですよ。

赤字での計上にもだいぶ慣れて、平常心で居られるようになってきました。結果として、昨年度は繰越し金に回せるお金が残りましたし、今年度も多少は残る見込みです。確実に赤字だと思っていたんですがねぇ。

来年度はそうもいきません。4年間の任期中、最大の行事が待っています。どうあがいても赤字。そこはちゃんと予算所会で説明をしなくてはなりません。まあ、そもそも、宗務所の行事というのは営利目的ではありません。管内寺院とその檀信徒のために使うお金と考えれば、行事単位では赤字で構いません。理想は、それでも年度を通せばトントンであること、というだけです。

このニュアンスは、短い時間で理解していただくのはなかなか難しいのです。大赤字予算を通した責任の一端は、教区長さんがたがどうしても負わなくてはなりませんし。制度上、仕方のないことです。

予算の編成から執行までを取り扱う立場の私よりは、幾分気楽だとは思いますけれど。でも、それを理解した上で手も出せずに静観するしかない所長は、私以上にしんどいでしょうね。矢面に立つのは私ではなく、所長ですから。

私以外に責任を負う立場の方々のためにも、出来の悪い予算は組めません。赤字であっても、自信を持ってこれが最良と主張できる、そんな予算を目指したいと思います。

うん、ちょっと大げさ。