先日も日記に書いた、本葬儀が今日、厳修されました。私は知庫という係り。お金を扱う関係上、あまり人目に付かないところに、もう一人の先輩と共に籠もっておりました。
受付で受け取った香資を運び込み、名簿に記入し、集計します。中身を抜き取ったものを祭壇へ運んで、1つの流れが終わります。
開式直前まで香資の受付は続きますから、これを何度か行うことになります。最後には、最終確認もそこそこに祭壇へ運んでしまい、名簿に記入したものと現金とをチェックしていきます。そして、合わない、ということがよく起こるわけです。
今日も起こりました。儀式進行上の祭壇から目が離れる瞬間を狙って香資の束を回収し、一つ一つチェックしていきます。曹洞宗の場合は奉書紙で可漏という簡易的な袋を作り、そこにお金を入れて香資とするのですが、金額も書き入れます。その金額が、頼りになるのです。
名簿と可漏の金額を再チェックし、記入ミスを無事に発見して、現金と名簿が正しく揃いました。
配役のあるお寺様への謝宜(お礼)はすでに一昨日の準備段階で作成済みです。それを渡すのも知庫の努め。大半の方はお寺の名前とお顔が一致するのですが、教区が違いますので、何名か分からない方が出てまいります。でも名前が分からないなんて、失礼なことですから、それと気付かれないように同じ教区の方に教えてもらって、お渡ししていきます。この瞬間が一番緊張しますね。
全ての謝宜を渡し終え、頂いた香資を安全な場所へと移せば、任務完了です。
二時間にも及ぶ儀式に出ている方々も大変だったでしょうが、裏でお金を扱っているのもなかなか大変でした。くたくたになりましたが、とても良い勉強をさせて頂きました。正直もうちょっと楽が出来ると思っていました。数が合わなかったところで、予定が狂いましたよ。
次回のこうした機会は、4月に予定されています。その時は、写真係。今度も新しい経験が出来ます。そのための準備を、しっかりと進めておこうと思います。