書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

プラスとマイナス、裏と表、光と影。

午前中にお年忌を2件、午後から葬儀という、忙しい一日でした。人前でお経を読むという行為は、それだけで疲労します。体は元気を残していますが、精神的にはへとへとです。本山から正太寺へ戻ってきた当初は、これだけ動けば睡眠を取らなければその後のことは何も出来ないと言うぐらいの状態でした。


本山で肉体的にも精神的にもしごかれて、且つ年齢も23歳と非常に若かったにもかかわらず、です。


今はもっといろいろと忙しいので、おかげさまでずいぶんタフにはなりました。睡眠を取らなくても夜中まで仕事を継続出来ています。椅子に座ったまま寝ていることも多いですけどね。


今日は元々、住職が留守をする予定であったため、2件のお年忌を一人で担当するはずでした。そうなると時間の都合もあり、お説教を省かなくてはなりません。ところが、葬儀が出来たために住職の不在がキャンセルされ、お年忌も一人一件体制となりました。


そのおかげで、お説教をすることが出来ました。先週は風邪で喉を痛めていたために、悪化させないようにお説教を省かせて頂きました。その悔しさが、さらに今週も重ねられるのかと思っていたものですから、結果的にお説教が出来る状況になったことはありがたかったです。とはいえ、葬儀が出来たということは、誰かが亡くなり、悲しみに暮れる人が増えたということです。私にとっても悲しいことです。


何か一つプラスのことが起これば、何か一つ、マイナスのことが起こってしまうのでしょうか。私たちの生きる世界は、いろいろなものの影響を受けて構成されているという、それを如実に示しているように思います。そのこと、常に意識し続けなければ、なりません。