あっという間に本山での研修が終了。本日はみなとみらい21の観光を経て熱海温泉へと移動です。たった一日(実際は半日ぐらいか)の研修とはいえ、一般のお檀家の方、それも比較的高齢の方が多いですから、疲れ方も激しいです。そこで、熱海の温泉でささやかな宴会をして、疲れを癒すというプランが毎年必ず組み込まれます。
これを無くして一泊旅程にしたら、2日間なら仕事を休めそうという30代40代の参加者が見込めるんじゃないかとと言う話しも、歴代宗務所では必ず話題にのぼるそうですが、試しに少人数の参加を募って(企画失敗の損害を抑えて)、やってみたら面白いと思います。体力的にも翌日そのまま仕事に出向いても何とかなりそうですし。需要はありそうなんですけどね。
本山での研修は、
- 開講式
- 人権学習
- 夕食(作法に則って。精進料理。)
- 法話
- 入浴
- 21時就寝
- 3時半起床
- 坐禅
- 参加者先祖供養法要
- 朝のお勤め
- 拝観(修行僧による案内付き)
- 朝食(作法に則って。精進料理。お粥、ゴマ豆腐が売り)
- 閉講式
- となります。
原則として、日程表は参加者に配布されません。ざっと概要の説明はありますが、修行僧の口頭での説明に従ってカリキュラムをこなしていきます。これ、我々が修行に上がった時と同じです。最初の一週間は、ほんとうに次に何をするのかさっぱり分からない状態で過ごします。時計も見れませんから、時間もよく分からなくなります。窓の外の明るさが頼り。後は食事ですかね。作法を厳しくたたき込まれる食事の時間、昼食が終わったばかりなのに、夕食に連れて行かれたこともあります。それぐらい時間をかけてたたき込んでくれます。ありがたい話です。会社勤めじゃそこまで新人に構ってくれないでしょう。
その間ずっと坐禅を組みっぱなしと言うのがしんどいですけどね。
そんなぐあいで、参加された皆さんは右も左も分からない広い本山内で、案内されまま、指示されるままに時間を過ごします。これは想像以上にストレスだと思います。そうした体験を経ているからこその盛り上がりを見せる、熱海での宴会。
余興(カラオケ)の進行をもう1人の書記さんと共に担当したのですが(司会はそちらに任せっぱなしでしたが)、次から次へとくる出演希望に、中締め寸前まで余興が繰り広げられることとなり、ほとんど食事をする時間が無いほどでした。しかしまあ、みっちりと修行していただいて、またここまで楽しんでいただけたなら、主催者側の人間としては嬉しい限りです。
来年の研修会への参加も、前向きに考えていただけるんじゃないかと思います。厳しさと楽しさを併せ持つ檀壇信徒本山研修会、来年も、是非お願いいたします。若い方々も、是非。