書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

8月7日。新盆施餓鬼会。

今年は10時開式に変更した新盆施餓鬼会。一番の問題は、こちらの準備が間に合うか、だったりして。

大道具は整っています。小道具もほぼ整っています。一番整っていないのは、生中継機材。

事前のテストで何度も確認した手順で配信準備に入ったのですが、配信用のPCのCPU使用率が高止まりしたままとなり、映像がカクカクになってしまいました。結局、カメラを古いものに交換したらうまくいきました。新しいカメラだとフレームレートが高く、それを低く変換するのに余分にCPUパワーを使ってしまったようです。

後からちゃんと調べたら、新しいカメラでもフレームレートを普通の値に設定できたので、そうですね、ちょっとトラブルと焦ってうまくいかないという典型例ですね。

配信用PC=Surface Pro 3なのですが、このPCだとフルHDでの配信には力不足でした。720pと表現される、一段解像度の低いHD画質での配信となりましたが、今までよりは遥かに綺麗です。

今回は非公開設定にしまして、私しか見れません。新盆施餓鬼会はプライバシー要素が高いですので、今までも、会場にいる人にだけパスワードを知らせての限定配信とかしかしてません。公に配信できない法要と考えていまして、いつもテストの目的で配信を行っています。

本番は、15日の山門大施餓鬼会です。今日の成果を持ってすれば、何も問題はないはずです。もうしばらくしたら配信ページをご案内しますので、当日参拝にお越しになれない方は、ぜひご覧ください。

今回はマイク設定をミスったので、音量がめちゃくちゃかもしれませんが。どうミスったかと言いますと、マイク入力を差し込み忘れたのでして。

甥っ子がその道の専門学校へ通っているようなので、いっそ任せてしまいたいところです。

というわけで、今日の新盆施餓鬼会は無事に終わっております。何も問題ございません。衣も焦げませんでした。思ったより緊張せずに勤められましたよ。上殿直前はドキドキしていましたけれどね。

明日からはまたおときが再開です。お休みほしいです。

8月6日。6日目。

明日は今年初盆を迎える仏様のための、新盆施餓鬼会があります。午前中のおときを終えた後、少し時間があったので明日の支度に割きました。

子どもたちも手伝ってくれて、思いの外早く支度が完了。細々準備はまだあるものの、大枠は完成です。残りは明日。

晩方から、分団の訓練。今回は昭和57年配備の古い可搬ポンプを使いました。出力を上げようとすると、エンジンがかぶってしまい、上げきれません。班長たちから点検の要請を受けたので、週明けにでも本部へ連絡をしましょうか。

こうした連絡は消防署の総務部総務課消防団係で受けてくれます。土日でも構わず電話に出てくれますが、一応水も出ますし、ある程度の出力も得られてますから、緊急ではないということで、勤務時間に合わせて連絡をしようと思います。

それ以外は、昨年から壊れている真空オイルタンクが相変わらず修理されないので、それももう一押し。整備の係には伝わっているはずなのですが、なにぶん古い機械なので純正の交換部品などあるはずもなく、きっと困っているんだと思います。

困っているのはこちらも同じなので、何かしら提案が得られればいいんですけれど。多分このポンプで水を吸い上げることはなく、どこかからかの水を中継して放水することになるでしょうから、その場合には真空オイルが空っぽでもたしか問題なかったと思うので、そんな想定もあって後回しになっている可能性もありますね。

さて。気を取り直して、明日で。新盆施餓鬼会。例年13時開式のものを、今年は10時開式に変更しました。どんな影響が出るのか、事後の聞き取り調査が欠かせませんが、気温のことだけを考えればみんな嬉しい変更だと思います。色々と楽しみです。

8月5日。5日目。火災出動あり。

もう少しすると日付と日数がずれ始めます。あと少しの辛抱です。

無事に1日を終えたと思っていたら、晩になって火災出動がありました。しかも地元入出。隣寺さん付近の建物火災とかメールが来るから慌てて出動しました。

結局、ボヤに近い状態で済んだようで、我々が到着したのは鎮圧後。金曜の夕方は、団員も集まりづらいです。が、最終的には3分の1は駆けつけてくれました。ありがとう。

しかし、暑い。この時期、消防団員用の法被は暑いです。何年素材で作られているはずなので、体を守ってくれる大切なものであることには違いはないのですが、ひたすら暑いです。着るだけで汗が出る。

筒先を持ちことになれば法被の代わりにもっと耐火性能に優れたものを着るわけですが、あれも暑そう。かなり暑そう。交代要員は多めに必要でしょうね。

火が出たのは住宅密集地でした。住宅同士がほぼくっついているような建て方をされています。ともすれば大火事になっていたかもしれないと思うと、胸をなでおろす思いです。

最近湖西市内では毎週のように火災が発生しています。ちょっと危ないですね。火災予防広報でも回覧板で回して欲しいところですね。

みなさん、火には気をつけましょう。こんな暑い日が続く中、わざわざさらに熱くする必要はありませんよ。

8月4日。4日目。

入出に入って2日目。大変暑い日となりました。しかし、晩になってニュースをチェックしていたら、今後二週間は猛暑に注意とか書かれていました。当分涼しい日はないようですね…

午後の1時から2時半ぐらいまでの時間帯は、危険を感じる暑さです。39度になったりもする高気温で有名なエリアでは、いったいどんなことになっているんでしょうか。体験したくはありませんけれど、生活している方々の体が心配です。

今日ぐらいの暑さだと、エアコンを入れていただいていても汗が出てきます。体もおかしくなってるんだと思います。無理は良くないのでお話し長めの休み休みペースで回りました。

皆さんがいろいろ気を使ってくださって、冷たい麦茶、緑茶、熱い緑茶、梅ジュース、アイスコーヒー、様々な飲み物をいただけました。1日でこれだけの種類をいただけると、それだけで楽しみになります。

今年はまだ喉はまだ平気です。軒数をこなすと辛くはなりますが、声が出ないというほどではありません。それよりも、膝の痛みが激しいです。すでに、立つ時のみならず、座る時まで掛け声が必要です。一声ではダメで、二声三声が必要です。

今日は午前午後ともに6軒というやや少なめの日だったにもかかわらず、夜になっても膝が回復する気配はありません。

リフレッシュのために、夕方、子どもたちとドローンを飛ばしました。名前はまだ決まっていません。息子は白い機体から「シロ」と言っていましたが、もうちょっとひねって欲しいところ。まだしばらく時間をかけましょう。

一気に上昇していくスピードが、何度やっても快感です。あっという間に法定高度を超えそうになるので気を抜けませんが、楽しいです。自分では行けない高さから見るというのは、病みつきです。すでに見慣れた景色になってしまっていますが、それでも楽しい。この辺の感覚は個人差もあると思いますけれど。

気軽に試せる金額ではないのがもったいないですね。私も、購入に使ったカードの銀行引き落としが今月なので、ドキドキしています。あ、そうだ、声をかけていただければ正太寺でお試しできますよ。実際に操作していただくのは、ルールをある程度理解していただいたり、保険の絡みもあって前提条件をいろいろ了承していただかなくてはなりませんが、モニターを見ているだけならなんら問題はありません。

そんなわけで、少しリフレッシュして、明日へと続くのです。

8月3日。3日目。

このタイトルのつけ方に何の意味があるんだろうと思いながら、3日目。

いよいよ正太寺の本拠地である入出に突入しました。午後1時の日差しは強烈で、空気も熱い。日傘をさして出かけたのですが、さした瞬間に、日傘の中は高温になり、少し高く掲げて日陰をコントロールしながら歩かなくてはなりませんでした。

そんな暑さも午後2時を回ると少しずつ和らいでいき、午後3時には雲も出てだいぶいい感じに。しかし今日はここまで。これ以上は膝がもちません。3日目にして膝は限界に達しています。

今は喉や暑さよりも、膝をいかにかばうかが重要な課題です。暑さはですね、最近はあまりにも暑いので、なんとかして仏間までエアコンで冷やそうと頑張ってくださる御宅が増えているんです。

エアコンがない御宅でも、扇風機を駆使してなるべく涼しくお経が読めるようにと気をつかってくださいます。本当にありがたい。

そんなわけですので、暑さと戦うのは主に移動中。お経中は、膝の痛みが最大の問題となっています。もうね、全然ダメです、私の膝。

今日の午前中は、鷲津・新所原地区の予備日としてありました。3軒回っただけです。明日は午前午後ともに目一杯のスケジュールが組んであります。本番は明日から改めてスタートなのです。

この時期、お寺にいる間はなるべく膝に負担をかけないようにしていますし、お盆前にはウォーキングもしたりして膝を筋肉で保護しようと試みてもいるのですが、全然です。

さあ、私の膝はいつまで持つのでしょうか。今年は例年よりも、過酷な戦いとなりそうです。

8月2日。2日目。

今日の私のルートは新所原地区。梅田あたりがスタート。午前中に8軒、午後6軒という設定のため、午前中が山場です。

入出の中で8軒だと時間的にはまだ余裕があるのですが、車で移動しながらとなる新所原地区や鷲津地区での8軒は、お昼ギリギリまでかかってしまう余裕のない行程となります。

遅くなるとお昼ご飯を食べる時間がなくなるという恐怖。お腹ぺこぺこなのに食べられないかもしれないという恐怖。

そのことにおそらく最後の一軒を読み終えて初めて気付くであろう自分の鈍感さに対しての恐怖。

怖いですねー

さて。今日はお経がよく止まりました。ふとした瞬間に先が分からなくなるよくあるパターンではなくて、続きが口をついて出そうなのに出てこないという大変もどかしいパターン。

今まではそこでちゃんとお経が出てきたのに、今日はぱたっと止まってしまいました。

これってもしかして、衰え?

まさかまさかと思いつつ、しかし1日の間に3回もあったので、ちょっと不安になります。明日以降はお経本をちゃんと開いて読もうかしらと真剣に考えるほど。(読み間違えないようにお経本を持って読むのが本来望ましいスタイルです)

いや、きっと、これはたまたまのことに違いない。集中力が欠けていたのかもしれない。明日はさらに集中力を高めて、ばっちり読経を目指そうと、今決意しました。まだ衰えなんて考えられませんよ。

8月1日。第1日目。

お盆のおときがスタートしました。世間一般では家施餓鬼とか内施餓鬼と言ったほうが通じが良いようですが、正太寺では「お盆のおとき」。

今日から13日までの間、7日を除く毎日お勤めします。

今日はまず新所地区と鷲津地区の一部を回りました。昨夏以来1年ぶりだったり、2年ぶりだったりというお檀家さんと少しだけ時間をとってお話しするのが楽しみです。

お経を読んでいる間は緊張感と、喉と膝への負担で苦しく思うことも多いのですが、お話ししている時間は本当に楽しいですね。ときには深い話になることもあり、教えていただくことも多いのです。

ありがたいことに、正太寺のお檀家さんには、「来なくていいよ」という方はいません。日程はお寺から提示をさせていただくのですが、都合が悪い場合はなんとかして予定のすり合わせをしてくださる方ばかりです。

いろんな批判対象になることも多い寺院において、正太寺の置かれたこの状況は大変恵まれたものと自覚しています。お檀家さんからの信頼があってこそのこの状況、それを裏切ることなく、さらに高められるよう、気が引き締まる思いです。