葬儀があると基本的には一日葬儀に費やすことになります。年々疲れやすくなってきていて四十を越えたばかりの私でもしんどさを感じる時があるのですが、世の御老僧方は、七十八十になってからもよくこれを勤められるなと、もはや理解不能です。
自分もそこまで生きれたとして、果たしてバッチリ勤められるか心配でなりません。それぐらい、現時点では肉体的にも精神的にも負担が大きいです。
それでも、取り組む意欲は高いです。生前を知る人を、ちゃんと送り出すための機会を与えてもらってるんですから、喜びですらあります。もちろん、辛い別れもあります。今日の葬儀も、ご高齢であったとはいえ、お元気な姿を見たばかりでしたから。それでも、私に機会を与えてもらえたのは、喜びです。意欲が高まらないはずはありません。
そんなこともありまして、葬儀のあとには充実感も感じられます。だから、人間としてのいろんな感情がどっと押し寄せとくることになります。葬儀の日にこういう気持ちになるのは、和尚という立場ならではないでしょうか。そのことにも感謝をして、常に大切にお勤めをしていこうと思います。