書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

「暮れどき」始まる

歳末恒例、暮れのおときが始まりました。正確には、昨日から始まっていたのですが、入出を端から回る始めるのは今日からなので、今日から開始の気分なのです。昨日は本来ならば宗務所当番日のため、私の割り当てがなかったこともありますけれど。


インフルエンザからカムバックして、心配なのは体力と、ノドでした。昨日一日動いていたとはいえ、お経を読むのに要する体力は、かなりのものです。それと同時に、酷使されるノド。寝込んでいる間中、喋るのも辛いほどに痛かったノドです。それはまだ完治していませんので、どうなるか心配でした。


結果的には、ギリギリセーフ。かなり微妙でしたが、ちゃんと行って帰って来れました。帰ってからも普段通りの事がこなせました。ただ、眠気が来るのが早いですね。ま、これはしょうがない。ノドも許容範囲内。声を出した分だけ、回復とは逆戻りした感覚があります。今までとは違う部分が、痛んでいる様子。ウィルスで傷んだ部分がとにかく治ってくれれば、あとは声だしの痛みですから、心配はないんですけれどもね。


それより大変だったのが、急な腹痛と、下痢。午前の部が終わってから、なんとなくお腹がすっきりしなかったのですが、午後の部の何件目か、とあるお宅でお経を読んでいると、急にお腹が痛くなったのです。その時は痛みを堪えるうちに次第に引いていったのですが、その次のお宅でも再び痛みが。そこでも耐えて次のお宅へ行くと、今度はお経の途中で耐えられなくなり、お経を終えた所でトイレを借りると、気持ちがいいほどの下痢でした。


出してしまえばすっきりするもので、昼前にあったお腹の気持ち悪さも解消し、その後は軽快に(しかし再発を恐れて少しびくつきながら)お経を読むことが出来ました。


午後の部を終えて戻ってからも、再び痛みが出ることはなかったですが、なんとなく不安で、晩ご飯もお腹いっぱい食べられず。慎重な時間を過ごしてしまいました。一晩眠れば心配も忘れるでしょうから、明日からまた、しっかりご飯を食べてお経を読みまくります。


ちなみに、今までは般若心経と観世音菩薩普門本偈(一般的には観音経と言われる)を読んでいたのですが、今年から、私だけ観音経を修証義の第一章に置き換えました。師匠は観音経のまま。


修証義は曹洞宗では最も読むべきお経なのですが、正太寺ではお葬式とお年忌、そして初どきでしか読む機会がありません。もう少しお檀家さんの耳に触れる回数を増やそうと、どんな反応があるかも楽しみに、切り替えてみました。


お経を変えると、びっくりするぐらいみんな気にして話をしてくれます。嬉しいですね。明日以降も、どんなお話が出来るのか楽しみです。