書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

お年忌とお役僧のコンボ

午前中、お年忌。30分ほどの休憩を挟んでお役僧。病み上がってない喉には予想したよりもハードワークでしたが、無事に終えられました。多少喉の痛みが増した気がしますが、致し方のないことです。


先日に現職研修会にてお年忌の進め方について、新しい試みのヒントを得たのですが、まだ実践で試すほどに練り上がっていないので、今回は従来通りの進め方をしました。実際のやり方を少し変えるとなれば住職たる師匠の許しも必要ですし、簡単に試すわけにはいきません。うずうずしますが、ここは堪えなくてはね。


お役僧は、時宗のお寺のお役僧でした。曹洞宗はこのあたりにお寺がたくさんあるので困らないのですが、時宗は全国的にも少ないぐらいですから、お葬式のようにお役僧が何人も必要な事態が生じると、他宗派であってもお声がかかります。そうしたお付き合いが長いので、正太寺のお葬式の時にも、お声かけをしています。


もちろん宗派が違うのでお葬式のやり方も違いますが、この時宗のお寺さんでは、読むお経を曹洞宗にも馴染みのあるお経にしてくれたりと、配慮をしてくださっています。おかげで、少しのお唱えを覚えるだけで、私にもお勤めできるのです。


本山を下りてきたばかりの頃、時宗のお葬式が続いたために、曹洞宗のやり方よりもそちらに馴染んでしまい、肝心の曹洞宗式に苦手意識を持ってしまったほどです。


それも今となっては懐かしい思い出で、ちゃんと曹洞宗式が体に染み込んでおりますけれどね。


ほかにもこのあたりでは、臨済宗のお寺さんと一緒にお勤めする機会も多々あります。時には、私と御導師以外は他宗派の僧侶だったなんてことも。


以上、ちょっとしたお寺の裏事情でした。