書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

入出も秋祭りを迎えました。今年は晴天!

緊張の一日が過ぎ、いよいよ秋祭り。特派布教のこともあって、準備にはほとんど顔を出せませんでしたし、今日も午前中は仕事でしたので直前の準備も、屋台出発前の会食にも出れませんでしたが、屋台運行開始直後に合流することが出来ました。

正直、本番だけ出るというのは大変顔を出しづらい。少しだけ出た準備も、1時間か2時間ぐらい手伝っただけで仕事に抜けてしまっています。太鼓の練習にも一晩顔を出しただけ。今年は手首の痛みのせいで叩けないとはいえ、太鼓を出してしまってというだけでも人手が欲しいのが分かっていながら、忙殺されていました。平日昼間にランチへ行く時間はあったんですけどね。

そんな役立たずな状況で顔を出しても、嫌な顔ひとつせずに受け入れてくれるみんながとてもありがたい。大好きです。

昨日は発熱のために学校を休んだ息子を連れて合流し、息子には綱を引かせて、私は何かやれることは無いかとウロウロしながら居場所探しをして、なんとなく今日の立ち位置を見つけて夜中まで。本来ならいくつかある係を割り振られて、係のリーダーの指示を受けながら、時には係の枠を超えて協力し合い運行をしていくんです。リーダーというのも毎年変わる立場で、今年はリーダーだからがんばれよー、というようなノリなので、凄く厳しい人がいて窮屈な思いをするなんてことは一切無い良い間柄。その中に入りたいんですけれど、準備にろくに出れず、当日の出席も確約できない状況で頭数に数えてもらうわけにもいきません。迷惑しかかけていないような気がします。

今回は太鼓を叩けないので、手が痛くないのがこれはこれで楽でした。昔ならとっくに太鼓を叩く機会がほとんど無かった年代です。体力的にも厳しい。むしろ一日屋台に付いているだけでも…

五人組という屋台運行を司る人たちの手伝いで、屋台の綱を引いている時間もけっこうありました。子どもの数が減っていますから、場面によってはほぼ大人だけで引いていました。そこに登り坂が重なると、ずっと力を入れて綱を引いていくことなります。これがかなり厳しい。一日で股関節が痛くなりました。

これがあと一日あるなんて。五人組は年齢順で勤めるので、再来年ぐらいで入ることになります。そのときがちょっと怖いですね。

特派布教師さんにおいでいただきました

官長猊下の名代として、特派布教師さんをお迎えし、主に教区の総代さん達に法話をしていただきました。しばらく前からお迎え準備を色々としてきましたが、それがようやく報われる日でした。教区のお寺さん達も開講式のために駆けつけてくださって、私は久し振りに、お盆以来となる導師を勤めて、緊張の時間を過ごしましたが、終わった後は気持ちのよい開放感でした。

晩ご飯はお弁当屋さんで買ってきました。誰も作る元気はありませんでした。宗務所内で今日が最終日。今までの会場になったお寺さんでは、晩ご飯どうしていたのかなぁ。

夜中になって知ったのですが、新幹線のダイヤが大幅に乱れていたんですね。原因発生は17時半頃という報道ですが、特派布教師さんは新幹線で帰途につきました。名古屋までの間ですが、もしかして車内に缶詰になっていなければ良いなと時刻表を検索してみると、おそらく名古屋には17時15分に到着しているはずでした。予定通りに乗れていれば。

予定通りであったことを願うばかりです。せっかく遠路お出かけいただいたのに、その最後の思い出が新幹線缶詰じゃ…

終始穏やかな布教師さんで、お迎えする側としては大変ありがたかったです。会話も豊富で、何を話そうか考えるような場面もほとんど無く。気遣いも一流なんでしょうか。宗務所管内5教場でのお勤め、ありがとうございました。

直前準備

特派布教会場の直前準備です。法要や法話に必要な物を用意。本堂内を大勢人が入れる状態に模様替えします。模様替えをしたということは、終わればまた元の場所に戻さなくてはならないわけで、そこまで考えると力が抜けそうですが、頑張って頑張って。

明日の晩はどれくらい疲れているかなー

全て終わってスッキリしてるかなー

明後日はお祭りだなー

手首のせいで太鼓叩けないからどうやって輪の中に入ろうかなー

なんてことを考えながら準備を進めました。だいたい準備できたはずですし、いつまでも師匠が掃除を続けていますし、明日の雨予報はあっさり晴れ予報に変わったし(ウェザーニュース…)

きっとうまくいくことでしょう。妻がひたすらに霊供膳の中身をどうしようか悩んでいますが、見えないからそんなに気にしなくて大丈夫だよと声をかけるぐらいしかできません。本当に中身を見るのは和尚の中でも二人ぐらいだけなんですけれどもね。心を込めてもらえれば十分なのです。

宗務所日記 20181017

休憩時間は食事時間だけという日でした。なかなかしんどい。しかしようやく机の上にスペースが戻る見込みが出てきました。色々埋もれていましたから。

まだまだやることはあります。でも金曜日は特派布教の当日であり、お寺を空けられません。週明け月曜日はお祭りの片付け。当日出て片付けに出ないというのはなんとも心苦しいので、半日は手伝おうかと思っています。その後宗務所に出勤しても眠そうだけれど…

すぐに一泊二日の檀信徒研修会があります。この辺の支度も少しやらないといけないことがありますし、それが終わると先月突発した祝賀会。これは出欠ハガキをもう一度点検しなくてはなりません。書記さんが協力して取りまとめてくれています。別の人間の目でもう一度点検すれば、完璧なはず。

でもそれをやる時間が、来週の月曜と水曜の二日間しかないんです。点検だけなら十分な時間ですけど、そこから派生する仕事を考えると。ヤバクナイデスカ。。。

先を見ると忙しさ気分が増幅される感覚しかわかないので、あんまり考えないようにしようかなぁ。私が点検しなくても、誰かに頼めばいいんだし…多分やってもらえると思うし…

うむ。そうしよう。

忙しい時には他の仕事を始めたくなる

特派布教が目前に迫り、気持ちも焦るし準備も色々まだまだあるし、落ち着かない心持ちでずっと居るんですが、そんな時には他の仕事を始めたくなります。そんなものです。

西国三十三所巡礼が終わったばかりですが、実は第2回を回る時に、追加募集をしています。そのときに、必ず第1回の行程を追加で回るから、という約束をしていました。百観音巡礼を目指して次は坂東三十三観音を回るというのも、先日の満願の旅路の中で約束をしました。こちらを来年4月実施と決めました。秋に回るのは色々予定が重なるのが厳しく、そうやってズルズル先延ばしにしているとあっという間に1年が経ってしまうので、西国満願から半年しか間がありませんが4月にスタートさせます。

その前に、第1回行程の追加巡礼を実施しなくてはなりません。じゃないと変です。自分の予定と、隣寺和尚の予定と見比べて、これは3月実施と決めました。今日は西国の2回目から参加してくれた人たちに、3月の実施で良いか確認の連絡を取りました。

この日記を書く段階でお一人連絡が取れていませんが、他の方は大丈夫ということで、念頭の日程で実施することになりそうです。総勢6名なのでバスを借りるほどではありませんから、宿と食事場所の手配を旅行社さんにお願いすることになりそう。それはもちろん自分でも出来ますし、今回に限ってはこちらで希望の場所を伝えてその通りに手配をしてもらうつもりですが、旅行社の募集という形はちゃんと取らないと、参加費方式だと法律上あまりよろしくないようです。旅行業の認可が無いとやっちゃだめ、ということだったと思います。実費なら良いんですけどね。

また、巡礼のルートは旅行社さんのアイデアですから、それを丸々拝借するのに無断でというのもよろしくないでしょう。手配の手数料がある程度発生するようにして、良好な関係を保ちたいと思っています。

とはいえ、二泊三日の行程のうち、決まったのは1泊目の宿だけ。今までは温泉宿を前提にしていましたが、今回はビジネスホテルを使って安く抑えようと思っています。人数も少ないですから。ビジネスホテルと言ってもレストランはあるところなので、夕食はそこでも良いかなと思っています。昼食は旅行社さんに探してもらって、あとは2泊目の宿ですね。天橋立の辺りなので、きれいめのビジネスホテル、あるなぁ。これから1泊目は姫路市なので、駅の近くにこの夏開業したばかりのホテルが見つかりました。新しいホテルはそれだけでうれしい。新しい雰囲気を保つのは最初の数年だけですからね、貴重です。

特派布教会場の準備をしているとなんだか塞ぎ込むような気分になってきますが、巡礼は旅行でもあるので、計画していて楽しさがあります。眠気も覚めますよ。

会場を受けるとは、こんなに大変なものか

年に一度、各地へ巡回へ来てくださる曹洞宗特派布教師さん。地元第三教区の会場は、我が正太寺です。本堂位牌堂以外は近隣のどこのお寺と比べても古くて、それなのに古さを伴う味わいもなく、ただ使い勝手が悪い増築を繰り返したお寺の構造をしているため、特派布教師さんにどこのお部屋へ入っていただくか、参集されるお寺さんの控え室はどこにするか、トイレはどこを使ってもらうか、難題だらけでした。

最近のお寺は建て替えやリフォームでそのあたりの問題を解決したところばかりになっていて、正太寺ははっきりとその流れに乗り遅れています。客人に使ってもらうトイレも古く、和式です。水洗でもありません。やっと庫裏のトイレが水洗になったばかりですから…(庫裏のなかでも増築した部分は水洗でしたよ。さすがに。)

特派布教師さんのトイレはどこにしようか悩ましですが、庫裏のトイレを使ってもらうには導線が悪すぎて、気楽に使ってもらえそうもありません。プライベートな部分が見えすぎちゃうんです。見せる側が平気だとしても、見せられる側は困りますよね。それが原因でトイレも気楽に使えないんじゃ、トイレの近い私としてはとても心苦しい。

そんなわけで、古くてもパブリックな部分だけを通っていけるトイレにご案内することにしました。滞在時間はおよそ5時間ほど。法話が終わり次第、教区長さんが浜松駅の新幹線口までお見送りすることになっています。駅のトイレまでどうかこ辛抱を。

各寺の総代さんたちにも集まっていただきます。トイレは屋外トイレのみ。もちろん水洗ではありません。屋外トイレから数メートル先に、合併浄化槽が埋めてあるんですけどもね。便器を変えて、水を通して…いくらかかるんでしょうかぁぁぁぁ

仮設トイレの設置も当初は予定していたのですが、総代さんたちの滞在時間は3時間ほど。しかも男性ばかり、というわけで、止めました。正太寺はひたすら節約です。教区から会場費としていくばくかの支給はありますが、その中からお茶やお菓子も用意しますから、仮設トイレ代までは出せそうになかったんです。切ないですね。ここ数ヶ月、収入がほとんどありませんから仕方ありません。今月の給料は多分出ますけど、来月は出ないかも、というぐらいには切羽詰まってます。真剣に副業を探さなくっちゃ。

他にも会場主としてお接待の準備など、いくら用意を進めていっても何か抜けがあるような気がして気が休まりません。毎年何げなく他の寺院を会場にお手伝いさせてもらってましたが、ここまでの気苦労があったとは。色々と思い直しをした次第です。

来年からは会場主のご住職には、もっと丁重な労いの言葉を考えて行こうっと。

1日が長かったー

9時スタートで秋祭りの準備を少しお手伝い。12時から法事があるので、ほんの少しだけ。重い物を運ぶのを手伝ったぐらいで、そそくさと帰宅しました。申し訳ない。

法事をお勤めして、15時からご本寺さんで開山忌。これは特別な法要で、初代住職のお年忌です。毎年お勤めします。末寺が集まって、導師は回り番で勤めます。配役もその日の出席者で都合します。だいたい毎年似たような配役になりますけれどね。今日は私は侍香。侍者とともに導師に付き従い、専用焼香セットを運搬する役、です。

今回のデキは70点ぐらいかな。後一歩で自己評価80点、他人が見ればミスなくデキた、というところまで行けたんですが。惜しかった。

往復の運転で疲れがプラスされて、夕方帰宅するとヘトヘトでした。夕食後は死んだように1時間ぐらい眠ったでしょうか。寝ぼけて周囲の状況が瞬時に把握できないぐらいには疲れていたようです。

もともと人の輪の中にいるのが苦手な社会性に乏しい人間が、周囲からは社交的とみなされるほどに馴染んで存在しているんですから、知らぬ間にストレスが疲れとなって蓄積されます。お祭り、法事、開山忌、と、1日で三つの集団の間を渡れば、これだけ疲れるのは無理もないと自分では分かっていますが、私を社交的と認識している人からすれば、不思議でしょうねぇ。

長い1日を終え、現在寺務所でコーヒータイム。愛飲のゴールドブレンドで。今週も休みは無いので、頑張っていきましょう!