書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

人権学習二日目

二日目は気仙沼市へ移動です。8時20分、時間通りにバスは出発し、海岸線を目指します。

目的地は、本吉町にある清凉院様。「曹洞宗ボランティア会」を前身とする「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)」が、気仙沼事務所を境内に設置させていただくおり、その事務所の建設資金(レンタル費用)の半額を、宗務所から寄付したことが縁で、宗務所として何度か訪問させていただいております。

私は今回でやっと二度目。

SVA気仙沼事務所を拠点として、青年会が炊き出しや傾聴茶話会などを行っておりまして、また管内から二名、事務所にそれぞれ違う立場としてですが常駐をさせていただいて、密な支援を行うための、本当に拠点として大事な場所でした。

残念ながら御住職はご不在と伺っておりましたが、副住職さんに応対していただき、また規模は縮小したものの未だSVA気仙沼事務所は機能しておりまして、常駐の4名全員で出迎えて下さいました。

4名の内2名は震災後に加入した現地の方でして、話の流れから、被災直後の貴重な体験談を聞かせていただきました。

我々の知っている情報というのは、早くても一週間後ぐらいからのものとなります。でも、一番不安なのはその最初の部分。その時、何が起こりどう過ごしたのか。実際には個々人において千差万別の状況となりますが、しかしこの体験談は貴重でした。

その後、地域住民が協力して建設した「前浜コミュニティセンター」を見学。地域の再生には住民が集まる場所が必要。でも、行政はそのための予算は今の段階(被災1年後ぐらい?)ではとても出せない。それならば、みんなで作ってしまえという、心意気で建設された地域住民のための手作りコミュニティセンターなのです。

実はこれ、先述の管内から常駐していたうちの一名が深く関わっていた事業でして、宗務所関係者へのお披露目は今回が初。なんとも感慨深いのでした。

検索すればいろいろ出てきますので、調べてみて下さい。

その後は仙台へとって返し、新幹線で一路浜松へ。正太寺着は22時半頃でした。長い帰路でした。

内容の濃い二日間、明日どんな風に疲れが出るのか心配ですが、しかし濃い二日間でした。これはしっかりと頭の中に整理して、今後に活かしていかねばもったいないですね。