書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

法話をしている時間のなんと楽しいことか

法話をしているときは、楽しんでいる場合ではありません。伝えたいことがちゃんと伝わっているか、100%伝えるなんて私にはとても無理ですが、少なくとも誤解の無いように伝わっているか、常に考えていなくてはなりません。とても楽しむ余裕はありません。


でも、先週は口内炎の痛みに耐えかねて、お年忌の席での法話をカットしてしまいました。ですから、昨日今日と、ちゃんと法話が出来たことは、とてもうれしいのです。


時間にしたら5分から15分程度の短い法話です。それでも、30分ほどお経を読んだ後のことですから、つまらない話であれば、足も痛いし、とても聞いてはもらえません。話す側にとっては恐怖心すら感じます。それでもなんでも、何も伝えられないよりは、自分の仕事がちゃんと出来た気がして、生きている実感が沸きます。これがないと、私なんて、何の仕事をしているか分かりませんもの。


いつもとても簡単な内容を話します。聞いてすぐに実践出来るような内容を目指しています。だってその方が聞いていて分かりやすいでしょ?


心に染み入るような法話は、年に一度、本庁が派遣してくださる特派布教師の法話に任せておいて、私は短い時間で心に飛び込む話を、がんばってしていくつもりです。


人前でしゃべるのがこんなに好きな性格だとは、正直、思っていなかったですけどね。