書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

今年のドラえもんは、父涙目

子どもたちを連れて、ドラえもんの映画を観に行って来ました。半年も前から予告をしていますからね、子どもたちの意識に刻み込まれています。大人も一緒コマーシャルを見ながら、なんだか観にいきたくなってしまいます。ドラえもん世代ですからねぇ。

今年のテーマは家族、だったのかな。家族関係にスポットが当てられていて、だからこそ話のスケールは途中からそれほど広がらないんですが、ドラえもんの世界ならではの親の葛藤などが描かれていて、どうしても涙腺が緩んでしまいます。

子どもよりも、親の方が泣かされる映画でした。

ドラえもんで育った世代が、まだまだ子育て世代に多いことでしょう。今年のテーマソングも、今は毎週の放送でも使われることのない「僕ドラえもん」へのオマージュが含まれていて、子ども世代はもちろん、親世代へもアピールをしている作品になっているという論評がどこかにありましたが、まさにその通り。私の実感としては、思いっきり親の方へ向いていて、子どもたちはそこまでうるうるしないんじゃないかと思うほどでした。

だから、観に行って良かった。泣けちゃったよという話を子どもたちと素直にしました。そこから、父親というのがどういう話に涙を流すのか、なぜ泣けてしまうのか、そんなことに興味を持ってもらえたらと思うんです。子ども同士の世界では、お互いに気を使ったりということもすでにあると思いますが、大人に対しての気遣いは、怒られないようにしようというのが多いでしょうから。大人と自分の距離感を、縮めてもらえたらと思います。

やっぱり映画館で観る映画は、良いですね。邪魔も入らず、ただただ観ていられる。それを多人数で共有できる。素晴らしいです。今回は大人も安い日で助かりましたが、普段から千円程度だと、さらに気楽に観に行けるんですけどねぇ。