書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

いよいよ訓練の日

待ちに待った分団内合同訓練の日。やりたかったことは二つ。

普段はできない消防自動車が中継になった際の訓練。池や防火水槽から水を汲み上げる訓練は毎回やっていますが、汲み上げる隊と放水する隊の間に入った時の対応をじっくりやりたかったんです。

間に入ると、前後の具合によって水圧が刻々と変化します。時には、トラブルで突然水が来なくなることもあります。場合によっては過剰な水圧で水が来てしまうこともあります。

そうした際の対応を学ぶ場が欲しかったんです。

可搬ポンプ班は2台ありますから、やろうと思えばいつでもできます。自動車班は、合同訓練となるこの日しか、機会がないんです。

他にも湖西市消防団全体での訓練の時には機会がありますが、でもその時には他にもいろいろやることがあるので、団員を入れ替えて操作に習熟してもらうという具合にはできないんですよ。

やりたかったもう一点。消防車に積載しているホースカー。ホースが10本ぐらい入っているんでしょうか。すでに連結されていて、ホースカーからホースを引き出しながら移動していくことで、丸められたホースを伸ばしながらつないで行くよりも、はるかに素早くホースを伸ばしていける便利アイテム。

でも、この一年出番がありませんでした。私がその存在を知ったのは一月だったかな。最後に使ったのはいつになるのだろうか、穴の空いたホースはないだろうかと、気になっていました。

穴あきホースは、水を通してみなければ見つけられません。ですから、今夜、ホースカーを使いたかったのです。

この二点を両立させ、かつ団員の負担が最小限に抑えられる方法を模索していたのですが、結局はホースカーを諦めることにしました。ホースの穴あきチェックについては別の手段を取る、ということです。

消防車も可搬ポンプも、一度使うと清掃が必要です。特に第七分団が訓練時に使うのは用水路の水ですので、消火栓の水のようにきれいではありません。念入りに清掃が必要なのです。

3つのポンプをつなぐためにホースも数が必要になります。こちらも、表面をデッキブラシで洗い、干して乾かさなくてはなりません。ホースカーを使って10本もホースを出し、さらには出動に備えて空になったホースカーに補充をしなくてはなりません。

団員の負担を抑える方法が思いつきません。というわけで、ホースカーは断念。その代わり、自動車班が水圧の急激変化に対応する訓練は、しっかりと実施しました。

開始当初、本当に意図しない水圧で水が送られてきてしまって、おかげでそうした事態への対応も自動車班の班員がみんな見る中で実施されました。実際に目で見ることができたので、きっととっさの時にも思い出せるんじゃないかと思います。

話に聞くだけでも十分に価値がありますが、目にすると理解度が全然違いますからね。

長い間構想を練っていたわりに、実際の訓練時にはかなり行き当たりばったりとなりましたが、こちらの意図は団員に十分に伝わったようでした。よかったよかった。

これで少し、胃の痛みが取れることでしょう。