書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

宗務所日記

今週は週三日出勤。今日は当番日だからというのが一番大きな理由ですね。

大きな仕事は私のもとでは動いておらず、手持ち無沙汰になったところで古い資料の整理を始めました。これも庶務関連ではなく、梅花関連。庶務に関するものはあらかた電子化を済ませましたが、梅花関連となると古い資料、特に全国奉詠大会のものが平成10年台からゴロゴロ転がっています。

毎年1〜2冊の紙ファイルを使っていますので、それなりにスペースを取っています。しかし古いからといって廃棄してしまうのもなんだかもったいない。というわけで、電子化です。

書類のサイズがハガキサイズからA3まで多種多様なので、ScanSnapで取り込むには向いていません。コピー機のスキャナ機能で読み込みます。設定次第で、サイズ混載、こちらが明示的に支持するまでひたすら読み取りを続けるというモードにできます。サイズ混載が可能と言っても、まとめてドンとADFにセットしてもうまくいかないので、付きっきりにはなりますが、サイズが入り乱れていても一冊10分程度だと思います。

このままだと検索ができませんので、OCR処理をします。今日はそこまでやりませんでしたが、ScanSnapに付属のソフトが使えます。OCR処理してテキストデータを付加すれば、ScanSnapで読み込んだとの同じように、書類に書かれている文字を全文検索対象として扱えます。便利ですね。

古い資料ですから、その必要性が生じる時を想像できませんけれど。歴代の梅花主事さんが自分の仕事を懐かしむ時ぐらいでしょうか。

でもこうすることで、安心して資料を廃棄できるようになります。書棚が空くのです。広くなるのです。新しい資料も極力電子化していくことで、空いた状態が維持できます。掃除がしやすくなります。宗務所が綺麗になります。(今でもなかなか綺麗ですよ)

宗務所の電子データの保管場所であるファイルサーバーは1TBの容量があります。今までに取り込んだ書類ごときではまだまだ余裕です。バックアップも自動的に作成されていますので、割と安心。ただ、どちらも物理的には宗務所内に存在しているため、天災に見舞われた際には危険が生じます。ハードディスクですから、衝撃には弱いです。

外部の信頼できるクラウドサービスにもコピーを持っておくと安心なのですが、今のところその利用料を払えません。年間1万数千円で1TBの安心が帰るのですが、そのお金があるならば、会計ソフトをクラウドベースのものに乗り換えたいです。もう一万円ほど追加で必要ですけれど。

こういう、パソコンやインターネットを駆使して仕事を楽にしようと策を練っている時の私は、とても楽しい気分に満ちています。多分、これが一番性に合っている仕事なのでしょうね。ただ、それで食べられるほどのセンスはないと自覚していますから、副業として始めることもできません。せいぜい、自分の身の回りの仕事に生かしていくのみです。

お寺からのお給料だけじゃ貯金もなかなかできませんし、そもそもお給料の出どころであるお寺の収入だって安定しませんし、何かしら補うものが欲しいんですけれど。和尚が一人で暮らすだけなら、収入なくても野菜を分けてもらったりして食べていければ十分なんですよね。