書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

先日予防接種の予約をしながら見かけました

静岡県が行っている静岡こども救急電話相談事業というのがあります。今年の7月に始まったばかりの事業で、土曜、日曜、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)の18時から23時の間、看護師さんが電話で救急な相談に乗ってくれます。症状によっては医師の携帯電話に転送してくれます。


急に熱が出たけれど、病院に行った方が良いのか、安静にしていればいいのか、こどもの病気というのは判断が難しいです。私も友人から、「こどもの熱はすぐに高熱になるから、熱が出たらすぐに医者に行った方が良い」とアドバイスされたことがあります。
でも、やっぱり、迷うじゃないですか。まだまだ新米だということも多分にあるでしょうけど。


で、そんなときに、#8000に電話すると、どうしたらいいか教えてもらえるわけです。微妙な症状でも、電話の向こうの看護師さんに「受診をお勧めします」と言ってもらえれば、それを免罪符にすぐに病院に行けます。「たいした症状じゃないから来なくて良いのに」と病院で思われると想像してしまうことを回避できるのです。


他にも、かかりつけの医院に行けばいいのか、すぐに総合病院に行った方が良いのか判断もしてもらえれば、最短時間で治療にたどり着けるのですから心強い。
うれしい事業です。


事業が始められた背景には、最初にリンクしたサイトにもあるように、「子供の急病に対して早期に治療してほしいと願う親の不安を背景に、必ずしもすぐに受診する必要のない患者についても救急病院で受診することが多く、救急病院の小児科医の負担が増大しています。」という事情があるそうです。
私のようにこどもの症状に不安を感じた場合に、とにかく受診するという選択をする保護者が多いということなんですね。そのために、医療の現場はパンクしていて、本当に急いで処置しなくてはならない患者が埋もれてしまう、と。


事業が開始されてまだ4ヶ月ですが、うまく機能して、親もこどもも安心して暮らせるようになるといいなぁ。