書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

みんなよく体が持つなと感心するとともに心配

今日は宗務所当番日。お寺の駐車場の草が気になりますが、現職研修の準備も気になります。草はもうすぐ冬になるから枯れるかな…

1日宗務所で仕事をして、帰宅。往復2時間の運転が最近どうにも辛くなりました。疲れてしまうんです。

その後、今度は消防団の訓練へ。明後日、操法大会です。今日が最後の訓練です。今日うまくいかないと、本番に向けて不安ばかりが増してしまいますから、出場団員はかなり緊張することでしょう。

私はいつものように団員に声をかけて訓練を手伝うだけです。自分が出場するわけではないので大した緊張もありません。ただ一点、出場する団員2名のうち、1名の訓練日数が少ないため、それが気がかりです。日勤と夜勤が週ごとに切り替わる勤務で働いているため、夜に行われる訓練に出られるのは隔週になってしまいます。

挙句雨で中止の週もあったため、今週に入る時点で3回しか訓練に出れていませんでした。その分、分団での自主練を少しやって穴埋めを図るのですが、やれることには限界があります。

はっきり言って、この状況では上出来と言えるほど、頑張っています。ただ、今夜の訓練では大きなミスをしてしまいました。本番に向けて、悪いイメージを引きずってしまいそうです。落ち着いて手順をこなせば、採点はともかくとして問題なく見世物になるレベルにはなっています。少ない訓練時間での必死の練習が、報われることを願っています。

宗務所にも消防にも行かない日

祝日というのは良いものです。宗務所もお休み。消防団の訓練も入りません。

でもお寺のお勤めは入りますけれども。

今年もいつの間にやら11月。いつの間にやらもう三日。やっと平成28年と2016年という表記に慣れてきたというのに、もう終わりが見えてきました。

今年一年、一体何を成しただろうか。

今年一年、何か達成したことはあっただろうか。

今年一年、何か始められただろうか。

いろんなことがありましたが、振り返った時に自分を自信を持って満足させられるようなことは出来ていないと感じます。これではいけません。

この年が、自分にとっての記憶に残る年になるように、まだあとふた月あるのですから頑張ってみようと思います。

宗務所日記

来週、宗務所主催で現職研修会が開かれます。これは曹洞宗僧侶の中で、曹洞宗教師としての資格を持つ者、かつ55歳未満の者は年に一度必ず受講しなくてはならない研修会です。

必ずというものの一応猶予はあって、三年間に一度も受講していないと、曹洞宗宗務庁から何かアクションが取られるかもよ、ということになっています。仏の顔も三度まで。いや、3度目でアウトだから三度はないのか。

そんなわけで、その準備が今日の主な仕事となります。

現職研修会についての庶務の仕事は、主にはお金のやりくりです。講師謝礼にどのくらい用意出来るかが一番の肝でしょうか。ぶっちゃけますと、謝礼単体で5万円出せれば良い方です。できれば交通費込みでこの程度に抑えたいところ。それなのに1時間半程度も受け持ってもらいますので、講師の負担は大きいです。

講師のうち、一人は宗務庁から派遣してもらいます。これは強制ではありませんが、派遣してもらえば費用は一切かかりません。今の台所事情ではここにすがらない選択肢はありません。

全体の予算は30万円。赤字予算ですから、予算通りに執行していては間に合いません。目標は25万円と、全体を担当する教化主事さんには伝えてあります。

参加者の食事代も、以前は1,000円のお弁当でしたが、今は390円ののり弁です。美味しいですよね。お茶も 1本50円未満のペットボトル茶を探し求めて書記さんに買ってきてもらいます。これを1日で1本支給。

資料配布用に使っていた名入れの角二封筒も、単価が30円ちょっと高額です。Amazonでクリアホルダーを買いました。これなら1枚10円未満。名入れも必要ないでしょう。昨年初めてクリアホルダーに切り替えましたが、司会の教化主事さんから、封筒よりも安いからという旨を説明してもらったのが効いているのか、今のところ批判は出ていません。安心して今年もクリアホルダーが使えます。

ほんとはホルダーもなくたって良いと思うのですが、集まるのは各宗教法人の代表役員ばかりと考えると、全員に配っても1,000円ぐらいで収まるのですから、ここは節約しなくてもバチは当たらないのではないかな、と。

あの手この手で節約をしております現職研修会。お金が潤沢ならばいろんな講師を候補に挙げられるのですが、それができないのは残念です。とはいえ、今年の講師陣もなかなかだと思いますので、参加される皆さんに喜んでもらえることを願っています。

訓練もあと2回

消防団操法大会が今週末、日曜日に開催されます。それに向けての訓練も、残すところ、今日と金曜日の2回となりました。

そう、今週は3回も訓練があるのです。直前ですので、仕方のないことではありますが、家にいない時間が増えていろいろ大変です。

出場する団員もだいぶ練度が上がり、頼もしくなってきました。週に一回だけの訓練でもここまで上達するものかと感心します。

でも実際のところ、毎週の訓練というのはかなりの負担です。想像する以上に。機械の操作、器具の取り扱いに習熟することはできますが、しかしそれだけを目的にするのであれば、もっと効率の良い方法があるでしょう。

チームワークの醸成にも訓練というのは役立ちます。今回第7分団からは2名の団員が出場しますが、うち1名は今年入団したばかりです。しかし、8月末から始まる毎週の訓練に欠かさず加わるうちに、第7分団の一員として急速に打ち解けることができました。

とてもいいことです。でも、これもまた、他にもっと効率の良い方法があると思われまして…

細かなところまでこだわって訓練をする姿は、曹洞宗の教えに通じるものもあるのでどちらかといえば好きなのですが、しかし団員の負担を考えるとどうしても、ねえ、難しい気持ちになってしまいます。

近い将来、こうした形で大会を開催するというのも難しくなるんじゃないかと心配にもなります。その時に、時の団長がどんな決断を迫られるのか、私には干渉する余地もありませんが、貧乏くじを引いたような形にならないことを願います。

昔なら自分でやっただろうな

現在、インターネット接続に使っている回線を、別の会社のものに乗り換えるべく手続きを進めています。

今までは浜松ケーブルテレビを利用していました。インターネット接続に関してみれば十分にコストパフォーマンスの良いサービスでしたが、電話の契約と合わせて見直すと、NTTのフレッツ光と光電話の組み合わせに移行した方が、現状の電話契約の部分の料金とほぼ同額でインターネット接続まで賄えることが判明。

湖西市において、以前は光回線でのインターネット接続は浜松ケーブルテレビのみが提供してくれていましたので選択肢はなかったのですが、はるかに遅れて提供を開始したNTTに料金面で軍配が上がってしまった格好です。

市が打診してもNTT西日本が湖西市内でまともにサービスを開始してくれないから、浜松ケーブルテレビにお願いすることでこの田舎にまで光接続が届けられました。その決断に湖西市民として恩義は感じておりますが、上記のことに気がついてから3年ほどは乗り換えをせずにいたことで、恩返しできたものと思っております。

ケーブルテレビの契約自体はそのまま残しますしね。荒天時でもテレビが乱れることなく視聴できて大変助かっております。

そんなわけで、NTT関連の業者さんが事前調査へやってきました。実は今日が2回目。 1回目は私が不在だったために光ファイバーケーブルの引き込み場所の決定ができず、今回に持ち越しとなってしまったのでした。都合がいいように決めてくれてよかったのですが、どうもそのあたり、意思の疎通が不足しておりました。

今日はその決定もして、開通当日の工事を短く終わらせるため、宅内工事をある程度済ませてくれました。光ファイバーケーブルを屋内への引き込み場所からモデム設置場所まで這わせるのと、モデム設置場所から電話機設置場所までのモジュラーケーブルを這わせる作業です。

昔ながらの建物なので、ガンガン這わせていくだけですけれどね。すでにいろんな線がむき出しで走っていますから、今更隠しようもありません。30分もかからずに作業終了となりました。

開通工事はまたNTTと話し合って決めることになりそうです。雰囲気的には今週中には再度連絡があるのかなぁ。

一応、今までよりもインターネットの転送速度も上がるはずなので、それはそれで楽しみではあります。電話も、光電話にすることでオプション契約がずいぶん安くつけられるので、ついにナンバーディスプレイを導入することにしました。これで電話に出る前に、お檀家さんからであればどなたからであるかまで分かるようになります。

ま、ここにもちょっとそううまくはいかない問題はあるのですが。

いずれにせよ、今までと変化があるというのは、楽しみです。

純粋にカメラマン

DSCF4425

久しぶりです。純粋にカメラマンとして過ごす晋山結制。

今回の方丈様は、晋山式はむかーしお勤めしてます。今回のメインは結制上堂。開創400年という節目でもあります。

晋山式は省くという議論は当然あったとは思うのですが、結制上堂を修行するにあたって、イメージ的に晋山式の後に、というのがしっくりきますし、多分司会者も説明がしやすい。実際のところの理由はわかりませんが、今回は仮晋山式という形で、略式にお勤めされました。

そのほかは何もイレギュラーなところはありません。頭に入っている通りの流れで式は進行していきます。二週間前にお勤めされたお寺よりは建物自体が小さいので、当然撮影ポジションも制限されます。というかですね、あれほど広い建物はそうそうありません。今日のお寺の規模が、普通です。それでも正太寺よりは広いんですよ。

ポジショニングには苦労しましたが、撮影自体は順調でした。宗務庁にちゃんとやりましたよと申請するための写真もバッチリ、のはず。これはあとからPCのモニターで見直さないとわかりませんが、L版に印刷する程度であれば問題ないと思います。

あとは、フラッシュを使わない写真というものの評判がきになるところ。

まだ先日撮影の分は納めていません。そんな調子ですから今日の分もいつ納品できるかわかりません。そして評判がどうであるか。率直な感想を聞かせてもらいたいものですが、そこはやはりなかなかストレートに言ってもらえなさそうな気がします。

高感度に強いカメラではありますが、限度はあります。拡大すればノイズが見えます。L版程度であれば問題ないと思いますが、2Lだともしかしたらこれだと見えてしまうかもしれません。ちょっと心配。

でもフラッシュを焚いていないので、パッと見はとてもナチュナルなのです。個人的には大変好み。逆光になる場合はフラッシュを炊かざるを得ませんけどね。今日は本堂正面から入る光が結構強かったです。

予定通り、お昼過ぎに終わり、祝膳となりました。そちらの模様も数枚写真に収めて、お仕事終了。私も食事を楽しませていただきました。

参列者の都合もあり、少し早いタイミングで中締めとなりました。公民館での祝膳ですので、時間制限はありません。中締めに拘らず、ゆっくりとお楽しみくださいというご配慮でしたが、この時間に帰れば、あるイベントに間に合うという誘惑に、勝てませんでした。

娘たちのピアノ発表会。ソロと連弾と、それぞれ2回の出番があります。連弾には間に合いませんが、ソロには間に合うかも。

上座の方々がまだ残っていらしたので、若手の私が先に帰るの失礼なのですが、方丈様に相談すると、そりゃ行ってあげなきゃと。実は方丈様御一家、音楽一家なのです。昨年結婚された、副住職でもあるご子息の奥様までも。そんなわけで、ピアノの発表会というイベントには大変な理解を示してくださいました。

これなら後で問題になってもフォローしてもらえそうという安心感の元、一路会場を目指し、無事にソロ演奏を見ることができました。

今年2回目の参加となる次女は、途中で分からなくなったようで演奏が止まってしまいましたが、そこから何とか持ち直して最後まで弾ききりました。すごく動揺したはずですが、それでもテンポが速くなってしまうこともなく、あれはやはり、練習の賜物でしょうね。

初参加の長女は、常に曲を聞いてきた親と先生にしか分からない程度のミスはありましたが、普段に近い演奏を披露してくれました。大した度胸です。誰に似たんだろう。

来年は長男も出ると言ってます。本当かな。

毎日いい日ではありますが、今日は特別にいい日でした。お祝いの場に参列させていただいて、ピアノの発表会も見ることができて。こんなにいい日はそうそうありません。幸せです。

さあ、晋山結制

DSCF4168.jpg

浜松市南区にあるお寺様で、晋山結制が厳修されます。開創400年記念にも合わせての一大行事です。

私は久しぶりに記録係単独指名。他の一切にとらわれることなく、写真撮影に集中できるんです。幸せ。

目標は13時前にお寺へ到着だったのですが、色々あって13時をやや回った頃に到着。習儀がそろそろ始まろうかというタイミングでした。

今日行う習儀は明日の法戦式のもの。曹洞宗の晋山結制において、メインの儀式とも言われる大切な儀式です。

住職にとっては、法戦式の前に行う結制上堂という儀式が一番重要なのですけれどね。法戦式の方が見栄えがいいので。

ともかく、この法戦式の写真がないと、曹洞宗宗務庁において、晋山結制を行なったと認定されません。首座を務める僧侶の重要な経歴にもなりますので、写真係にとっては最も重要な使命と言っていいでしょう。

というわけで、その瞬間を逃さないように、私にとっても習儀でした。

15時からは全て本番。一つ一つ、丁寧に儀式が進行していきます。その儀式の最中にウロウロうろうろウロウロうろうろしながら写真を撮り続ける私。邪魔になっていないか少し気になりますが、そこはみなさん、黒子だと思って見ないふりしてくださいと願いつつ。

今日のすべての儀式が終わると、最後に祝麺が待っています。いろんなお祝いの意味を込めて、うどんを食べるのです。長いものですから、日本人的な感覚で縁起も良い。

二週間前は、晋山結制と本葬儀が同時でしたので、気持ちの切り替えが難しい場面がありました。今日はすべてお祝いモードですから、気持ちよくお祝いできます。

祝麺を二杯いただいて、1日が幕を下ろしました。今は帰ってきて写真のチェック中です。失敗写真を探して、なぜ失敗なのかを考えて、明日に生かすのです。テクニックはそうそう向上しませんが、いろんな設定のミスはこのタイミングで学ぶことができます。

たくさんの人の力で厳修される二日間の儀式。余さず捉えて、私もその中の一人として頑張ります。