書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

さあ、晋山結制

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浜松市南区にあるお寺様で、晋山結制が厳修されます。開創400年記念にも合わせての一大行事です。

私は久しぶりに記録係単独指名。他の一切にとらわれることなく、写真撮影に集中できるんです。幸せ。

目標は13時前にお寺へ到着だったのですが、色々あって13時をやや回った頃に到着。習儀がそろそろ始まろうかというタイミングでした。

今日行う習儀は明日の法戦式のもの。曹洞宗の晋山結制において、メインの儀式とも言われる大切な儀式です。

住職にとっては、法戦式の前に行う結制上堂という儀式が一番重要なのですけれどね。法戦式の方が見栄えがいいので。

ともかく、この法戦式の写真がないと、曹洞宗宗務庁において、晋山結制を行なったと認定されません。首座を務める僧侶の重要な経歴にもなりますので、写真係にとっては最も重要な使命と言っていいでしょう。

というわけで、その瞬間を逃さないように、私にとっても習儀でした。

15時からは全て本番。一つ一つ、丁寧に儀式が進行していきます。その儀式の最中にウロウロうろうろウロウロうろうろしながら写真を撮り続ける私。邪魔になっていないか少し気になりますが、そこはみなさん、黒子だと思って見ないふりしてくださいと願いつつ。

今日のすべての儀式が終わると、最後に祝麺が待っています。いろんなお祝いの意味を込めて、うどんを食べるのです。長いものですから、日本人的な感覚で縁起も良い。

二週間前は、晋山結制と本葬儀が同時でしたので、気持ちの切り替えが難しい場面がありました。今日はすべてお祝いモードですから、気持ちよくお祝いできます。

祝麺を二杯いただいて、1日が幕を下ろしました。今は帰ってきて写真のチェック中です。失敗写真を探して、なぜ失敗なのかを考えて、明日に生かすのです。テクニックはそうそう向上しませんが、いろんな設定のミスはこのタイミングで学ぶことができます。

たくさんの人の力で厳修される二日間の儀式。余さず捉えて、私もその中の一人として頑張ります。