書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

下見二日目最終日

槇尾山施福寺

意外にゆっくりと、9時の出発です。ホテルの居心地がいいし、昨日の疲れもあるし、無理はせずに睡眠たっぷりとって、朝食もゆっくり食べて。

今日の1ヶ寺目が今回の最大の難所となります。槇尾山施福寺。車でしばらく細い道を登った後、さらに急なコンクリート路を徒歩で登り、そこから先は山の中に作られた参道を登ることになります。駐車場からお寺の建物までの時間は、およそ30分。時間だけ見たら大したことない時間に思えますが、この間ずっと登りっぱなしです。なかなかハードです。

到着したお寺から眺める景色は、見事に山ばかり。でも、何やら達成感を味わえるのです。このお寺を維持していく苦労を思うと、たった一度登るぐらい、頑張らねばと思えてきます。

槇尾山施福寺

最も過酷な箇所は、帰り道にあります。最後の最後、最初の登った急なコンクリート路が、疲れ切った足に襲いかかってきます。登る時にはしとしと降っていた雨も止んだのですが、しかしコンクリートはしっかりと濡れています。今にも滑りそう。片手にビデオを構えっぱなしで不安定な体制の私はさらに危ない。

車にたどり着いた時には足がガクガクに震えていて、収まる気配はありませんでした。

ここにきて、昨日の朝からずっと運転を担当していた隣寺住職がいったん休憩を申し出てきました。私も「いつでも変わるから遠慮なしに言ってくれ」と言っていた手前、足がガクガクでも運転席に座らざるを得ません。次の壺阪寺までの1時間半ほどの運転を頑張りました。

さすがに1時間半も経つと足は回復しましたが、横で足を休ませていた隣寺住職は足がパンパンになってしまったそうです。ジョギングの後にすぐに立ち止まると、後から足がパンパンになることがあります。それと同じ現象でしょうか。私は運転中に足を使っていたので、筋肉が硬直せずに済んだのかもしれませんね。

とはいえ、この先は再びハンドルを握ってくれました。私は楽チン。

さらにその後、岡寺、長谷寺と巡って、帰路につくわけですが、予定よりも少し遅れ気味となりました。また、長谷寺に入る前、14時ごろに昼食にラーメン屋さんへ入ったら、その後さっぱりお腹が減らなくなり、この日は夕食抜きになってしまいました。なんだかお腹の膨れたラーメンだったなぁ。美味しかったのでまた寄りたいのですが、観光バスで入るのはちょっと厳しそうです。席数的にはちょうど満席で足りそうでしたけれど。

兎にも角にも長い距離ですが、事故も起こさず、遭わず、無事に帰ってくることができました。9割以上の行程で運転をしてくれた隣寺住職様、ありがとうございました。ハードでしたが楽しい下見でした。

正直、4月の本番で槇尾山にもう一度登るのかと思うとお腹が痛くなりそうですが、みなさんと一緒に、楽しく登ってこようと思います。

消防団の早朝広報→札所めぐり下見に出発!

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今朝は市内一斉に、小学校の昇降口で消防団の早朝広報が実施されました。登校してくる子ども達に、ちょっとしたものを渡して、防火を呼びかけます。今年のちょっとしたものは、滑らないメモ帳。子ども達、使うのか?

昨年は消防車やパトカーの消しゴムだったかな。そっちの方が我々の小学生時代は喜んだように思います。今は違うのかな。

終わって、札所巡りの下見に出発。早朝広報のことをすっかり忘れてこの二日間に日程を決めていたため、早朝広報に気がついた瞬間は冷や汗をかきました。なんとか8時に出発すればギリギリ回れるのではないかということで、隣寺住職に8時ちょうどに迎えに来てもらって、出発です。

今日は三ヶ寺回ります。紀伊半島をぐるっと回って、宿泊地は大阪府堺市内。地図を広げで眺めて見てください。移動だけでもかなりの距離ですが、その上お寺を回ってくるという、運転手殺しの行程です。

青岸渡寺紀三井寺粉河寺の三ヶ寺を回りました。青岸渡寺は乗用車だと札所のある建物まで上がれてしまいます。バスだとちょっと歩きますね。でもなんとか皆さん頑張れそうな距離です。

紀三井寺もそこそこ急な階段があります。バスをどこに置くことになるのか、想像がつきませんでした。門前は平坦なので、そこは大丈夫なはず。階段も、前回巡った札所を思えば、まだ楽な方です。きっと大丈夫。

粉河寺はほぼ平坦です。問題ありません。ここは安心ですね。ただ、今日は到着したのが16時半ごろ。受付は16時までです。境内への出入りは特段制限されていないようでしたので、お堂で行ってお参りすることはできました。そもそも今回は御朱印をいただいているわけではないので受付時間に間に合わせる必要はあまりなかったのですが、ほぼ無人の境内で、雨もポツポツ降るし、かなり寂しいシチュエーションでした。

山門入ってからの参道沿いに桜がずらっと並んでいましたので、うまく桜が残っていれば、とても良い雰囲気の中お参りできそうです。それを想像しながら、寂しい雰囲気を紛らわしました。

本番は4月の12〜14日。桜が残っているかどうか、大変微妙な時期です。もう無いかなぁ。雨がなければ残っていそうなんですけれど。私が絡むと大体雨が降るからな…

宿に着いたのは18時過ぎ。ここは思ったよりも早かったです。堺市内のダイワロイネットホテル宿泊。綺麗なお部屋です。今回は温泉は無しです。安さ優先。それでも綺麗めなホテルを選びましたけれどね。ここは正解です。ホテルのすぐそばに繁華街もあって、食事場所には困りませんでした。隣寺の住職と、二人で食事をする機会はよくよく考えると滅多にない機会でした。お互い真面目だから、お寺のことに絡んだ話ばかりになってしまうのですが、それでも楽しい時間を過ごせました。下見って、良いものですね。

冒頭の写真は、寂しかった粉河寺。当日はきっと、賑やかな境内になっているはずです。楽しみ。

出発準備

大阪から戻ったばかりですが、明日からまた近畿地方へ行ってきます。来週も東京出張があるし、何から移動距離の多い日々を送る予定です。

4月に西国三十三所巡りの旅を予定していて、現在参加者募集中。昨年第一回を開催し、バス車内で札所の説明がガイドさん任せで自分では何にもできなかったので、今回はなんとか自分で話せることを作ろうと決めていました。

そのためには、ガイドブックを通読するだけでは無理があり、やはり現場を見てくるのが一番早いと、なったのです。お金はかかるけど、ガソリン代と高速道路代、あとは宿泊費だけですから、本番よりははるかに安いです。何より、ガイドさんから聞くお話も楽しいですが、住職が話してくれるというのもまた、趣が違って聞こえるはず。参加してくださる皆さんにとって、ちょっとでも役に立てる札所めぐりにしたいのです。

というわけで、本番にも一緒に行ってもらう隣寺住職を巻き込んで、行くことにしました。友引は宗務所関係で埋まっていましたので、ご葬儀ができないことを祈りつつ今日まで来ました。なんとかなりそうです。

持ち物はそんなに多くありません。着替えと、カメラ類。私はひたすらビデオを撮ります。札所付近に到着した時から、その札所を去る頃まで、ずっと回しっぱなしにして、後から見直したり、バス車内上映用に編集もするつもり。

替えバッテリーの用意など、しっかりしておかなくてはなりません。気合が入ります。

天気はあまりよろしくない模様。二泊三日の旅程を一泊二日の弾丸ツアーで回って来ます。雨があると時間に狂いが生じますし、そもそも山登りのような札所もあるので、雨だとそのぶん余計にしんどい。

なんとかお天気がもってほしいです。

宗務所日記

安定の宗務所出勤。予算所会の後出勤できていませんでしたので、ようやくこれで後処理ができます。忘れちゃいけないのが、会議日当の源泉税の納税。来月10日を過ぎると延滞扱いですからね。油断大敵。とにかく早めに納めます。

ちなみに給与は半年に一回しか支給しませんので、納税するのも半年に一回。だから癖になっていなくて、会議日当のようなたまに発生するものについては忘れがちになります。

もっと絶対忘れずに済むやり方がないものですかねぇ。どうしても納税してもらいたいなら、それなりの方法をどんどん開発していかないといけないと思うのですが、進歩と言えるほどの進歩はないですよね。財務省、なんとかしましょうよ。

そんな不満を覚えつつ、今日の勤務を終えました。お寺の仕事はできなかったかなぁ。

大阪から帰ってきました

昨夜立てた予定通り、新大阪駅に10時半集合。お土産を買い揃えたら、こだま号に乗車。乗り換えがないのが良いんです。

15時過ぎには団員を詰所まで送り届け、帰宅することができました。これも予定通り。

お金が足らなくならない心配で、足らなくなったらどこからお金を捻出しようかとヒヤヒヤしましたが、部長の表情がいいので多分大丈夫なのでしょう。

団員たちも楽しんでくれたようです。数人、大阪探索に残りましたが、彼らが無事に湖西に戻ってきたと連絡が入れば、今回の旅行は終了となります。

あとちょっと。

私はこれから、浜松市浜北区まで移動してお通夜へ参列します。片道1時間ぐらいですから、そこそこの移動ですね。新幹線移動の旅で良かったです。バスだとしたら、乗車時間ももっと長い、疲れ方が全然違ったと思います。

バスと新幹線でどの程度旅費が違ったのか、詳しいところは担当した班長にしかわからないですが、新幹線で正解ですね。大阪が近く感じます。

お通夜にも無事に参列できて、夜になって後発の団員の帰着も確認できました。

ただ、心配なのが、市内で発生した火事。お寺の付近の火災という報は消防団から届いていたのですが、どうやらご隠居様が亡くなられたんじゃないかという情報があるのです。

宗派は違うのですが、組寺として長いおつきあいのあるお寺さんです。当然、ご隠居様のことは私もよく存じ上げています。

火災でのこと。報道の内容からして最悪の事態が想定されるのですが、まだはっきりとはしていません。ご家族はどんな思いで過ごしていらっしゃるのか…

いざ大阪へ

Osaka castle

昨年、家族でUSJへ行った時以来の大阪です。JR大阪駅前へ降り立つと、少しだけ見たことのある景色。駅前に泊まったのでなんとなく覚えているんですね。

20名の参加者でやってきた大阪。このうち、三役、班長という役付き者は6名。グループがどんなに細分化されても、役付きが一人は入るというのが絶対条件です。私はノンアルコール組として、3名で行動しました。

到着時はすでにお昼ご飯の時間帯。アルコールで費用が嵩まないぶんだけ、ホテルのちょっとリッチなランチを食べました。美味しい。あとで他のグループがお昼にいくらかかったか聞きましたが、お好み焼き+アルコールと同じぐらいでした。リッチなランチ、お得でした。

その後は大阪城。お約束ですね。一応天守閣へ入って上まで登りました。展示資料は面白いものの、お城内部の建物自体は当然のことながら面白みはありません。外から見ている方が興奮します。どうせ復元するなら、当時のままを復元すればいいのにと団員たちと喋っている時間が楽しい。

夜は宴会です。

食べ放題飲み放題で楽しめるお店でしたが、あんまり食べませんでしたね。全員そんな感じで、お昼を楽しみすぎたのかもしれません。

宴会の後は、再びいくつかのグループに分かれて二次会へ。グループの全員がホテルに入れたと確信できるまでが役付きの責任範囲。今回は宿が三カ所に分かれているのでやややりにくかったですが、無事に終わりました。

明日はほぼ帰るだけです。私はそもそも夕方にお通夜参列があるので、遅れないようにお昼には帰らなくてはなりません。一人で先に帰ることになってしまうなと思っていたら、団員の多くもお昼ぐらいまでで十分という感じで、集合は新大阪駅に10時半という、かなり早い時間となりました。みんな本当にそんなに早く帰るのかな。

お金の心配ばかりでストレスが募る日々を送っていましたが、もう半分以上が済んでしまったとになります。多分、足りたんじゃないかなぁ。部長、どうでしょう。

本葬儀

湖西市内のお寺さんで先日東堂老師がご遷化され、本日、本葬儀が厳修されました。

私は相変わらず受付要員として配役をいただきまして、いつも通りに力を発揮してまいりました。

初七日法要以降は近隣寺院でお勤めされるということで、出番はお昼前までの時間帯でしたが、正座しっぱなしはなかなか膝が辛いですね。

受付においては特段トラブルもなく、無事に務めを果たし終えました。ただ、昨日の打ち合わせで想定していたよりも参列者が多かったです。東堂老師の顔の広さが伺い知れます。愛嬌あったからなぁ。

夜は消防団分団旅行の前夜祭。あまり必要がないように思える前夜祭ですが、役付き者での打ち合わせをするタイミングが他にないため、貴重な時間ではあります。いやしかし、明日から旅行なのに前夜祭って、普通に考えたらおかしいですよね。役付きになると、旅行当日はいくら費用がかさむかを気にしながらの行動になるので、気を抜いてわいわいできるのはこの時だけ。三役はともかく、実働部隊である班長たちには、せめてこの時だけは楽しんでもらいたいと思ってしまうのです。参加人数も10人いかない程度ですしね。おとなしいものです。

明日の出発は9時少し前。ゆっくりです。いよいよ気の抜けない時間の始まりですよ。