書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

晋山結制の習儀がまずは一回目。

すったもんだの習儀がなんとか終了しました。疲れた。

自分が頑張ればなんとかなる、というものについては自分が頑張れば良いのですが、そうで無いものについては、なんともならんなぁと思うしか他にできることがなく、とてもしんどいですね。

私は次の習儀までに、仏様の移動をしなくてはなりません。当日の状態にしておいて欲しいということなのですが、動かすのも簡単ではなく、移動先もなく、その日だけ動かすのなら良いけれども、でも一度動かしたら当日までそのままにしておきたいという手抜きな発想も出てきます。どうしよ。

私にとっては十分な広さの本堂であり、寄付を出し合ってこの本堂を建ててくれた50年ほど前の檀家さんたちの功績に感謝が尽きませんが、晋山結制を執り行うにはちょっと無理のある形で、その無理を実現するには住職の体に無理がかかるというわけです。

仕方のないことです。そのためだけに、今では1億円では建たないとまで言われるお寺の本堂を新築するわけにもいきません。地震でもきて倒れたら、もう本堂建たないですよ。保険でも十分な額が賄われるわけではありません。みんなが被災した中でお寺の再建に寄付をとお願いするのも、よほどの胆力がないと言い出せないことだと思います。

皆さんの菩提寺にちゃんと本堂があるのでしたら、今あるその本堂、大切にしてください。傷んだところはすぐ修繕。一時的にお金はかかりますが、建て替えるよりははるかに安いですよ。

正太寺の本堂は、敷地面積から考えたらかなり優秀な建て方をしてあると思います。曹洞宗の本来の様式で建てたら、もっと不便だったはず。先人の知恵に感謝です。確かに不便なところはありますが、その不便を受け入れることで、そのほかの使いやすい部分があるわけです。感謝。

というわけで、先人が苦労したのですから、私が苦労するのも当たり前の話です。悩みは尽きませんが、体を動かして解決できることは、順次解決していこうと思います。

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