書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

夜回り先生の講演を聞く

夜回り先生」こと、水谷修さんの講演を聞く機会を得ました。ラッキー。

凄まじいマシンガントークで、昼下がりの眠くなる時間帯だったにも関わらず、眠気が一切やってこないのです。事情により最前列の席に座ったので、もし居眠りしてしまったらどうしようと心配していたのですが、見事に杞憂でした。

こんなに興味深く人の話を聞けたのは、そうだな、全然興味のベクトルは違うけれど、恐山菩提寺院代 南直哉老師のお話以来だと思います。

私は尖っている人の話が好みなのかな。それもかなり鋭利に尖っている人。

そんな方の話の中に、身心一如という道元禅師も語られた言葉が出てきてびっくり。まあ道元禅師も相当尖った方だったようなので、相通じるものがあるのやもと思いましたが。

簡単に言えば、体と心は一体ですよ、ということです。心が乱れれば体も乱れる。その逆も然り。ということは、心が乱れているときに体を意識して整えれば、自然と心も整う。その逆も然り。そういうことなのです。

この考え方は、曹洞宗の修行道場の日常生活に徹底して取り込まれています。何もかもがきちっきちっとしている。法要の際の一挙手一投足に至る細部へのこだわりは、この教えの表れなのです。

その身心一如を取り上げて良いお話があったわけですが、その前振りで、体が疲れているときにはディズニーへ行こうとか、USJへ行こうとか、楽しいことは考えられませんよね。という展開がありました。

なるほど、そうなのか。普通の人は、そうなのか。目から鱗でした。

私も一応曹洞宗僧侶の端くれです。体と心が一体であるということは、重々承知しています。ですから、疲れているときにこそ、目の前に楽しいことをチラチラさせて、心のバランスを取ります。

旅行の計画を立てたり、買い物をしたり。

最近は自転車に乗るのも良いなと感じてます。なんだかスッキリするし、自転車に乗る時間を楽しみにすると、仕事に精が出ます。

旅行や買い物と比べると、金銭的な負担も、初期投資が済んでしまえばそんなにお金はかかりません。良いものですよ。

買い物が癖になると、厄介です。想像しやすい。ただ、苦労を迎えるのが楽しみでしかたなくなりますけどね。

最も、身心一如に戻れば、毎日教えに則って規則正しく生活していれば、体と共に心がちゃんと整うよ、という展開をしなくちゃならないので、私のように旅行や買い物を勧めていては的外れなのですけれどもね。

あっという間の90分でした。ご病気を抱えているようで、秋に出す本がおそらく最後の本になる、などとおっしゃっていましたが、またいつか、お話を聞く機会に巡り合いたいものです。ありがとうございました。

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