書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

得度式の案内を発送

今月の仕事の中で、締め切りを設けたものの最後となる、得度式の案内文書を発送し終えました。間に合った。

6月吉日と書いたのに、つい6月末日に読めてしまう。届くのは早くて明後日ですから、すでに7月。まあまあ、6月の吉日に出せたのでよしとしましょう。

いよいよ息子が得度をすることになりました。得度とは、度を得ること。度とは、ぶっちゃけ悟りのようなものです。そこへ至る因縁を得る、そういう解釈でよろしいかと。じゃあつまるところ得度式は何かというと、お坊さんになるための儀式です。

得度をしなければお坊さんではありません。得度さえすればお坊さんです。厳密には得度式の後、証拠写真を添えて曹洞宗宗務庁へ届け出て、僧籍簿に登録された時点で曹洞宗のお坊さんとなります。

ああ、住民票用意しとかなきゃ。届出に必要なのです。

今回は隣寺の御住職、それから近隣寺院のお弟子さんをお手伝いに呼んで、さらには総代さん、お世話人さん、護持会の相談役、こうしたお寺に関わるお檀家さんの中でもとりわけ現職でお骨折りいただいている方々に参列してもらいます。さらに、多くのお檀家さんにも見に来てもらえたら、というための案内が、今日発送したお手紙です。

正太寺は世襲にこだわるわけではありません。そもそもお寺の住職は、何人かいる弟子の中から一番優れた人物に任せるのが本来です。なんとなく今は世襲が当たり前のようになり、一般の方からもそれが当然と見られているようですけれど、要するに他に弟子がいないからという理由からくる必然なのです。

昔は口減らしとかで子供をお寺に小僧に出したのです。現代日本では、そういうこと、無いですからね。ファンタジー漫画で、教会が孤児の面倒を見ているという場面は頻繁に描かれますが、その役割をお寺が担っていた時代が日本にあったというわけです。

今でも類似の活動をしているお寺は無いわけでは無いですよ。

さて。正太寺は世襲にこだわるわけではありません。大事なことなので2度書きました。でも、現実問題として、息子が後継住職となる可能性は高いわけです。嫌がれば無理強いはしませんが、消極的であっても望めばそのようになるでしょう。どんな人間に成長するか、まだまだ分からないところですから、お檀家さんの信頼を得られる僧侶になるように親としても師匠としても努力はします。

本人の心がけの部分は本人に任せるしかありませんから、それ以外の部分でなるべく心くじけないようにサポートしてあげたいです。ちったぁ挫けることも必要ですが。

そしてこの文章の下に、実は、不良住職がなぜ誕生するかといったことについて2千字以上は書いたのですが、息子の得度の話がどっかに吹っ飛んでしまったので、泣く泣く消しました。たった今消しました。今ならアンドゥ機能で戻れそうですけど戻しません。

兎にも角にも、息子にとってのお坊さん人生の最初の一歩です。しっかりとした儀式で迎えてあげようと思います。お檀家の皆さんも、そのしっかりした儀式というのがどういうものなのか、司会による場面場面の解説もありますので、お手紙読んで是非ご参列ください。

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