書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

一日中仕事をしても終わらない時、仕事量の配分が悪いのか、状況がブラックなのか

住職というのは自分が動かなければ何も物事が動きません。法律上は法人格を有すお寺の、代表役員という御大層な名前の役職に就いていますが、実態は個人事業主。それが住職。

本日から、拝請に回り始めました。晋山結制のお役のうち、特に重要なお役を勤めていただく方々にご挨拶をして回るのです。

他のお役の方々についてはアポ無し突撃が許されますが、拝請を要するような方々においては、必ず事前に予定を確認して、確実にお会いできるタイミングで伺います。

そしてどなたもお会いするのに極度の緊張が伴います。その方々にお会いする時、私なんぞ小僧同然なのです。

入念に準備をして、その割に抜けているところがあって、朝から必死に再準備を整えて、午後から訪問開始。どのお寺も正太寺からは片道1時間かかる距離にありますが、方角は同じ。連続して訪問することで、移動距離をなるべく短くします。全部で7名の方に御目通りに願うのですが、今日のところは4名。そのうちのお一人である宗務所長さんは、「留守の時に来てくれても構わないから」と言っていただいていたので、最大限に甘えてアポなしで伺いました。そしてやはりお留守でしたが、副住職さんとはお会いできて、久しぶりに話し込んでしまいました。

他の方々とはお時間をたっぷりとっていただき、いろんなお話をさせていただきました。こんな機会がなければゆっくりお話しする機会もなかなかありません。緊張MAXでしたが、楽しい時間でもありました。

晩になってお寺に戻ると、頭皮の一部が痛いんです。いつかこんな経験があったなぁと考えていたら、お風呂でシャンプーを洗い流している時に思い出しました。

帯状疱疹

あの時は頭皮の痛みのある部分が赤くなっていました。ピリピリとした痛みでしたので今日の痛みとはちょっと違うのですが、怖くなって妻に見てもらいましたが、今のところ赤くはなっていないようです。でも、真夜中になってもまだ痛い。なんだろう。明日の朝には治っていて欲しい・・・

ここからは葬儀の準備。お経に伺うたびにたくさんお話をした方が、また一人涅槃への道を歩み始められました。その歩みを確実なものとするべく、しっかりと葬儀をお勤めします。

が、朝から晩までしっかり勤めを果たした後、さらに仕事をしてついに午前様。(住職としての勤めなので仕事とは表現したくはありませんが、一般的には仕事と言われるものでしょう。)

明日もまた夜まで仕事に追われる予定。というか、このペースでいつから仕事をしているんだろう。何連勤?無理やり子供とバドミントンする時間を作ったり、荒野行動する時間を作ったりしてきたけれど。

労働者であればブラック企業だと言えますが、個人事業主ではそれは言えません。何より問題なのは、晋山結制に関連するものは、どんなに時間を費やしても収入にはつながらず支出ばかり増えていくということ・・・

頭皮に痛みを感じるのも無理はないような気がしてきました。

ここだけの話、お正月明けに家族旅行を入れてあります。キャンセル不可プランでホテルの予約をしてあるので、なんとしても出かけたい。新型コロナの再拡大が気にかかりますが、そういうことにはならないでいてくれることを願うばかりです。もう、そこでの休養だけが今の心の支えです。

僧侶になると住職になるのが責務のようになってしまっていますが、僧侶と住職って、あまりにも真反対だよなぁ、と思います。

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