エキノコックスと言えば北海道の狐さんで有名な寄生虫ですね。人間にも感染します。人間が感染するとお腹開いて洗浄とか切除とか、とても大変なことになります。
ブラックジャックとかDr.コトーとか、動物のお医者さんにも出てくるので、そのルートで知っている方も多いのでは。
そのエキノコックスに感染した犬が愛知県内で発見されていて、調べたら2014年に最初の事例が出ているようです。この後愛知県が調査を始めて、愛知県によって確認された事例は8件にのぼります。最新は2021年2月。
北海道で見つかってから全道に広がるまでに10年だったという話なので、15年ぐらいあれば日本中に広がってもおかしくないですね。今のところ知多半島にとどまっているように見えますが。
こちらに北海道の方による予防策が書かれていました。基本的には野生動物に触るのは絶対NGとなるようです。生水飲むのもダメ。
野生動物と言うとピンと来ませんが、野良猫にも触ってはいけない、と。キツネやイヌと比べるとリスクは低いものの、自分が感染するリスクや子供が感染するリスクを考えたら、絶対触るな、と言うしかありません。
何せ感染してから概ね10年は無症状なのだそうです。ある日突然苦しみ出すことになります。Dr.コトーでは、日本においては北海道以外ではエキノコックス症を疑うということはほとんど考えられないために、事態が悪化していく様が描かれていました。そうなる可能性が高まっているわけです。
と言うわけで、野良猫には触ってはいけない。野良犬は猫よりもリスクが高いので絶対ダメ。触ったら手をしっかり洗う、ということになるのですが、あくまでも意図せず触ってしまった場合の話であって、触らないのが大前提。
ということはですよ、野良猫を保護して里親を募集する、ということも出来なくなるわけです。リスクが大きすぎる。成虫は薬で駆除できるようですが、保護して薬を与えて駆除が完了するまでの間に自身が感染するリスクは十分過ぎるほどにあるわけです。
我が家にやってきたムイさんは保護猫でした。野良猫生活していたのを保護施設に保護され、そこで出会って我が家に連れてきたのですが、今後はその出会いも無くなる可能性があります。積極的に処分されるという未来も考えられます。
そんな未来になって欲しくはないし、猫を愛する大勢の日本人が、ようやく本気になってエキノコックスへの対抗策を取り始めれば、さまざまなリスクを回避して野良猫を愛でる方法なりなんなりを見出すのではないかという期待も持っています。
フグを食べる国ですからね。
とはいえ、蔓延してしまったら大変なようです。
未だに生水飲まなければOKと思ってる人も多いけど、キツネの糞なんて札幌中心部の道端から田畑にまで、そこら中に大量に落ちてるよ。それが雨で溶けたり靴に付いたりして、1個当たり万単位の虫卵が拡散されて、偶発的に口に入る。感染しないのは運がいいから。高リスク行動を避けるのが精々だよ。
— Planter (@NmPlanter) August 22, 2021
北海道では人間も定期的に検診を受けるそうです。人間は潜伏期間中に見つけて、人の周りにいる犬や猫には陽性ならば薬を与えて、共存というか、人間が遠慮して暮らすというか。
新型コロナのせいで今までいかに自由に振る舞えていたかを実感しましたが、エキノコックスでさらにそれを実感することとなるようです。北海道の人たちは、それを当たり前にして過ごしていたのか・・・
願わくば、風土とか何かしらの影響で、本州では蔓延するまでには至らなかった、となってほしいです。本当に。心から。
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