書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

遠方からのお客さんを迎えるにあたって何をどうして良いか分からない

お寺関係のことで遠方よりお寺さんを迎えることになっています。用件としては1時間ほどで済んでしまう話なのですが。

お茶菓子をどうしようとか、お帰りの際にお土産はいるだろうかとか。

午後からの来訪なのでおそらくその日はお泊まりになるはず。夕食をどこかへお連れするべきか。いや、コロナ禍に会食はダメだから、お席を取って料金を先にお店に払っておいた方が良いのだろうかとか。

そこまでする必要はなくてお茶菓子のお接待だけで十分ではなかろうか、とか。

それでもお土産はあった方が良いんじゃないか、とか。

考え出すとこの堂々巡りで結論が出ません。でもお客様は土曜日の午後にはいらっしゃるのです。

これが、自分が訪問する側だったらどうだろうか。

手土産を用意して持って出かけ、作法に則って三拝し、まず梅湯をいただくだろうからその作法も思い出して、次にお茶をいただいて。その辺りでようやく用件に入って。

お土産をもらえることは当然期待してないし、多分考えてもいない。夕食については、その場を早く解放されて気楽に何か食べたいと思っているか、あらかじめお目当てのお店を見つけて、楽しみにしていることでしょう。(でも結局1人ホテルでコンビニ食してしまう)

引きこもりコミュ障の私の場合なので、みんながみんなこうだと決めつけるわけには行きませんが、過度な心遣いはかえってご迷惑かもしれません。その辺りの按配が難しい。

その按配で、もう何日も何日も、同じことを考えて悩んでいます。和尚は修行の成果で悩むことがない、なんてことはないのです。それが苦しみに繋がったりはなかなかしない、というだけで、悩むものは悩むのです。超能力で相手の気持ちが分かったって、それはそれで悩むのです。悩むに決まっていることで、苦しむ必要はありません。

とはいえ、準備もありますから金曜日までには答えを出さなくては。金曜日とは、明後日。二日後。金曜の午後からは買い出しにも行けるので、お茶菓子の準備はできます。お土産はどうしよう。荷物にならないものであれば、用意しておいて失礼になることはないはず。じゃあ用意しようか。夕食のことは気にしないようにしよう。

うん。この線で行こうか。でも本当にこれで良いのかな。誰かに相談しようにも、今回ちょっとレアなケースな気がして、相談された方も困ってしまいそう。

そしてまた、最初に戻って堂々巡りを始めるのでした。めでたしめでたし・・・?

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