書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

また法話のできない世界

新型コロナウィルスのデルタ株がやたら感染力が強く、どこまで本当が分かりませんがすれ違っただけで感染する、なんて話まで聞こえてくるようになりました。肺が壊れる可能性を考えればそれぐらい恐れてもちょうどいいのかもしれません。肺炎に至った時点で、全体としての症状は回復しても、肺が回復不能なダメージを負ってるなんて、なんとも恐ろしい話です。

お経を読むのが勤めの一環となる僧侶にとって、肺へのダメージはなんとしても避けたい。今までタバコも吸わずに肺を大事にしていたのが、たった一度の感染で大ダメージを受けるなんて、修行道場並みの理不尽さです。

自分ごととしての怖さと、自分がうつったらそれを人にもうつしかねない、それもかなりの高確率で、ということを考えると、まずは自分がうつらないように最大限の努力をしなくてはなりません。その上で、他人にうつさない努力も加えて。

その加えた部分の対策として、法話を取りやめることにしました。私にとってはお経を読む以上にやりがいを感じ、また、法事のある日にはお腹を緩くさせてしまう原因でもある、いわば諸刃の剣である法話。またしても中止です。

症状の出る2日も前から、うつしてしまう力がかなり強くなるという、大変理不尽な状況下においては、やむを得ないこととは思います。お檀家さんとの間にバカでかいアクリルスクリーンでも置かない限り、法話をすることはできません。下手な設置方法で倒れたりしたら事故につながりますし、頑丈に設置すれば不便極まりない。そして、そこまでしても完全に安心できません。

お互いにワクチン接種済みになれば、感染している確率が減った状態で、なおかつ感染させる確率も減った状態となりますから、飽和をすることにもかなりの安心感は出てきます。しかし、今はそうなってはいません。体の事情でワクチン接種できない方もいるでしょうし、信条で接種しない人を追い出すわけにもいきません。

そもそも全員に接種済みかどうかを確認するのも現実的ではありませんから、地域の接種状況の数字を見ながら法話再開の時期を探っていきたいと思います。

デルタ株に対して、今のワクチンが有効であるか否か、相反する情報が錯綜している状況ですが、接種率の高い国の状況からそのうちには確度の高い傾向が掴めるようになるでしょう。デルタプラス株なんてものも出てきていて、見えかけた光明が再び闇に閉ざされそうで、とても心配です。

肺へのダメージと、人工呼吸器とECMOの使用率を考えると、やはりただの風邪と切って捨てるわけにはいきません。一番の違いは感染力の強さと、肺にダメージを残すことでしょうかね。素人考えですが、ただ、それだけでも恐れるのに十分な情報です。

感染が広がれば広がるほどに、変異種登場の可能性は高まります。ということは、まだまだ変異種が出てくる可能性は高いわけで。打てる手は限られていますが、これ以上タチの悪い変異種が現れる前に、世界中で沈静化に向かって欲しいものです。

このままの状況が続くと、対面での法話が時代遅れになってしまうなぁ。会議とかはオンラインでもいいと思うけれど、法話は対面の方がいいなぁ、なんて勝手なことを考えています。

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