書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

コロナ禍の通夜

お寺の奥さんがご逝去されたため、お通夜へ行ってきました。通常はお寺の本堂が式場となるのですが、今回は某社の葬祭ホールです。

一番広い式場に、かなり広目に間隔を取って椅子が並べられていました。そんじょそこらのお寺ではこの間隔は取れません。参列者が多数になることを考えると、この選択はやむを得ないものと思います。

私はさほど接点はない方でしたが、御子息であり現住職の和尚さんとは親しくさせていただいています。それを除いても、御遺影を見ると、少なくないところでお会いしている気がしました。宗務所が長かったので、各種研修会でお会いしていたのでしょう。人の顔と名前を一致させるのが徹底的に苦手な私は、よほど目立った方でない限り覚えませんもので・・・

ただ、目立った方であったような気もします。

長くお寺を支えた方ですので、お寺を式場にしたい思うのがまず第一に浮かんだことと思います。その一方で、最後に親交のあった方々に会っていただきたいという思いも強かったことと思います。コロナ禍でなければその両方ともを叶えられるのですが。

読経をするのは壇上に上がった配役寺院数名のみ。参列の和尚さん方は、配布された経本を構えて黙読です。こんな形もあるのですね。思いつきませんでした。

通常とは異なるそうした形のお通夜ではありましたが、こんな情勢でも参列してよかったと思えるお通夜でした。いっときはクラスターいくつか発生した浜松市でのことでしたが、最近の感染状況は落ち着いていますから、これだけ対策してもらえていれば、不安は感じませんでした。

今後もワクチンが行き渡り、気にならないぐらいに沈静化するまでは、こうしてやり方を工夫しながらの日々となるでしょう。常に前向きに、しかし慎重に、みんなで力を合わせてアイデアを出していきましょう。

改めてそんな気持ちにさせてもらえたお通夜でした。逝去された奥さんが招き寄せたご功徳かなぁ。

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