書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

マスクと消毒とソーシャルディスタンス

今日の夕方になって首相がGo To事業の調整を発表しました。欧米諸国のように感染爆発しないのは国民の民度の高さとか言われていたわりに、それに依存した政策を取ったら感染が広がってしまった、という認識になってしまったようです。

個人的には、Go Toトラベルは原因になった言えるほど影響を与えていないと感じています。多分、数字でも出ていないでしょう。Go Toイートは、食事中の感染率の高さへの警戒感を薄めてしまう効能があったかもしれません。それとて、政府の分科会で提言された食事中のマスクの使い方は大袈裟にしても、そこまでしないとうつる可能性が高いということを認識できていれば、ここまでの感染拡大はなかったかもしれません。

昨日、Twitterで、食事中の感染の広がり方の事例集のようなものを見かけました。どんな状況で、うつった、うつらなかったという事例です。対面で座らないとか、マスクをどの程度していたか、滞在時間は、などなど、そういう情報が載っていました。

当然新型コロナの分科会にはそうしたデータがあり、それを検討した結果としてのマスクの使い方の提言だとは思うのですが、細かな事例をもっと全面に出して周知するというのも必要だと思います。マスコミの仕事かもしれませんけれどね。

介護施設では、食事の際にその後に陽性反応が出た人と同じ席についても、対面していなければうつらなかったという事例が出ていました。斜めに座るという、肌感覚では対面するのとそこまで違いがあるのだろうかと疑問がわきますが、クラスターが発生した介護施設での事例として出てくると、とりあえず斜めに座ろうか、という気になります。

そうした細かなことの積み重ねで感染が抑制できるというのであれば、情報としてどんどん出してもらいたいものです。そんなワイドショーなら毎日見る。

というわけで、今日は家族でお出かけ。他県への移動ですが、実のところお隣の浜松市と比べたら平穏すぎるぐらい陽性者の出ていない地域です。

それでも、観光地ですから対策はしっかりしていて、こまめな消毒に、そこらじゅうに置かれたお客さん用のアルコール消毒液。来ている人はみんなこまめに消毒しています。分量も多くの人が十分な量、手が全体にびっしょりする量ですね、使ってるように見えました。

その一方で、サービスエリア内のコンビニでは、入店の際には手洗いをお願いしますと書かれていて、入り口にちゃんと手洗い場があるのですが、気づかずに入ってしまう人多数。数人が手を洗う順番を待っていると、手洗い場の掲示が隠れてしまって気づかない確率がぐんと上がっていました。手指用の消毒液も並べて置いてあるので、せめてこれがもっと目につけばと思うのですが。地元のコンビニでも入り口には消毒液は置いてないので、コンビニに入る際に手指を消毒するというマインドがみんなの中にないのかもしれません。

私も妻も携帯用のジェルタイプのものを持ち歩いていて、普段から、お店などに入る時と出る時には欠かさず消毒するようにしているのですが、珍しいことなのでしょうか。

今日出かけた先は、期待通りに空いている場所。こう書くだけで東海エリアの人にはどこのことか分かるかも、というほどの場所です。

そしてやはり期待通りに空いていて、ソーシャルディスタンスはばっちり確保できました。もし今日の状況で感染するようなことがあったら、おそらく防ぎようがないウィルスなんだと思います。

家族でこうして出かけていると、その都度、どうしたら感染のリスクがあるか、教えながら過ごすことができます。自宅にいたら一日中は一緒にいられません。私は仕事しちゃうし、子どもたちは勉強もあるし。出かけたおかげで伝えられる知識もたくさんあるわけです。

そして、迎える側も一所懸命準備をしてくれています。コロナ不況で経営が苦しい中、惜しむことなく消毒液を用意して、働いている人も嫌な顔一つせず消毒作業をこまめに行っていました。今日の訪問先が特別なのではなく(でもすごくしっかりしていたから安心でした)、日本中でこうした対策をして、お客さんを待っているんです。

その期待に応えるべく、こちらも万全の対策をして出かける。だって、もしそこで感染のきっかけを作ったりしたら、きっと営業休止に追い込まれたりするんです。申し訳なさ過ぎます。ですから、出かける前の生活にも十分に注意しなくてはなりません。

出かけるにあたって、なかなかに覚悟が要りますが、今はそれを当たり前として受け入れるしかありませんからね。私は、出かける側、出かけてもらう側、それぞれが協力して安全な空間を作り上げることに特別なものを感じます。年代的には私はまだ重症化する確率はかなり低いようなのですけれど、私の周りにいる人は、確率が高めの方ばかり。とことん気をつけて、その上で特別な時間として過ごしていけたらと思います。

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