書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

子どもの位置情報をいつまで取得するべきか

子どもたちには全員、将来的にはスマホを持たせる予定です。中学の娘はすでにその通りになっていますし、小学生組もその年齢が近づいてきました。

LINEをやらないと仲間外れになるとか、そんなことを危惧してのことではなく、目的は位置情報です。

今でも家族で旅行する時には使い古しのスマホ格安SIMを入れて、子どもたちに持たせています。慣れない土地で迷子になっても、お互いの位置情報が分かるので比較的安心。連絡も取り合えますし、地図の見方が分かれば、自力で移動することもできます。

中学生はまだ学校への持ち込みが許可されていないので、在宅時と休日しか出番はありませんが、友達と出かける時には持たせています。今のところデートは無いようなので。

そう。デートの時に位置情報をどうしようか、というのも問題です。子どもが嫌がりそうでしょう。でも、浜松へ出かけるとなれば、親としてはとても心配です。我々が子どもの頃には無かった物なので、そもそもスマホ自体がなくてもなんとかなるとは思いますが、一方で、スマホがあれば助かった命や抱えずに済んだトラウマもあったことでしょう。

平和な日本でも、連れ去り事件がない訳ではありません。いつの時代も、親は常に心配しているのです。

ちなみに、私の位置情報は家族共有しています。私だけが出かけた際に、同行する人がいれば、そのことを伝えます。中には嫌う人もいますものね。団体旅行の時にはいちいち言いません。そもそも旅程が明らかなんですから。

娘が高校生に上がる段階で、まず最初の決断を迫られます。保護者として、ある程度の矯正はできると思いますが、そうは言っても高校生です。本人の希望も尊重しなくてはなりません。親の希望としては浜松市内の高校へ進学してもらいたいので、そうなると自転車電車バスを使った長距離通学になります。位置情報がわかれば、帰りはまだかとヤキモキすることも減るでしょう(いちいち電話やメールで連絡を取り合う方が煩わしいと思われそうだし)

位置情報を把握している限り、子離れができないようにも思います。一体どのタイミングで切り替えるべきか。本当に悩ましい。

それに関連して、高校の説明会がちょいちょいと開かれているわけですが、中学校からの通知では、スマホを持って行ってはならぬとなっています。湖西高校へ行くのなら必要性もさほど感じませんが、iPhoneSuicaにチャージして使わせている親としては、その時点で不便になるわけです。

そして位置情報を取得しているのですから、それがわからなくなるなんて、不安が増します。一人で行かなきゃならないのに、電車はともかく、その先のバスに乗るなんて、本当に大丈夫かと心配になります。

また、その頃に街に慣れない中学生が来るというのは、変質者は当然把握しているわけです。どこでどう接点を作って犯罪行為に走ろうと狙っていることか。そんな想像を膨らませてしまって気が気じゃありません。

車で送迎したいけど、駐車場はないから公共交通機関を使ってくださいという高校ばかりだし。近くまで送って行ってどこかで時間を潰そうにも、そもそも土日はこちらは仕事なのですよ。子どもの学校見学のために、予定を空けておくのは無理があるのですよ。

高校からの案内には、スマホを持ってくるなとは書かれていません。今のところ。持ってこないのが当たり前、というのが中学のスタンス。じゃあ、高校は?iPadを全生徒に持たせる高校が、学校説明会にスマホを持って来るのを禁止する?むしろスマホの路線案内を使って来ました、という生徒に来て欲しいのでは。

親として高校に直接確認をしたいところですが、そんな電話をみんながかけたら、担当の先生の仕事がパンクしてしまいます。だからそれは極力したくない。

マナーモードにしておくか、高校内では電源を切るようにすればバレることはまずないでしょう。でも、子どもにそれをさせるのは、グレーゾーンを歩むことを親が奨励していると、子どもが受け取ってもおかしくありません。そんな親ではありたくない。

どうして欲しいかと言いますと、私の感覚に合わせてもらって、スマホタブレットも文房具扱いにして欲しいのです。私にとっては鉛筆と一緒です。仕事をするにも勉強をするにも、無くてはならないもの。だから、むしろスマホを持っていかないと叱られる、というぐらいの感覚にしてもらいたいのです。

鉛筆だって授業中に落書きして遊べるでしょう。スマホだって同じですよ。遊ぶ子は遊ぶ。遊ばない子は遊ばない。授業でバンバンスマホを使わせれば、遊ぶ間も無いじゃないですか。そういう解決を、してくれないかなぁ。

などと愚痴ったところで今日の日記はおしまいです。子どもの成長に合わせて悩み多き日々を送っています。どんなに修行を積んでも、相手のあることは悩みを生むものです。それを受け入れると、悩むことは苦しみではなくなりますから、サラッとした気持ちで悩みましょ。

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