CTIと呼ばれる仕組みがあります。いまどきの形式だと、電話が鳴ると、相手の番号がパソコンに通知され、それをもとにパソコンには顧客データベースから引いてきた顧客情報が表示される、というものです。今までに何回電話を受けたとか、前回は何日だった、とか。ここからは手入力になりますが、前回の電話の内容などを記録できるのも当たり前の機能と言えるでしょうか。
贔屓にしているお店に電話をした時に、いついつはご利用ありがとうございました、その後お買い上げの品はいかがでしょうか?などと話してもらえたら、嬉しくなりますよね。そういうことを実現する仕組みをCTIと呼ぶのです。と、最近学びました。
これをNTTのひかり電話を使っていれば無料で構築できるFullfreeというソフトウェアがありました。Windows専用なのでMac偏重の正太寺で導入するのにはハードルもあるのですが、とりあえず、むかーしケーズデンキの展示品特価で買ってASUSのタブレットを使って、やってみました。
顧客管理ソフトなら Fullfree|無料で使えてカスタマイズ自由自在
顧客データベースに当たる部分は、自分で作っているFilemakerのデータベースから、必要な情報だけ抜き出して流用。昔手入力を頑張った第四宗務所館内の寺院電話帳も入れ、すでにGoogleの連絡先に入っていたデータも追加して、あとは師匠のスマホの電話帳データを入れたいのですが、さすがに無断ではできないのでひとまずここまで。
無料なのに、クラウド同期が可能。ですので、こういった手間のかかる作業は、古くて動作の鈍いタブレットではなく、寺務所のパソコンでチャチャっとやってしまえます。
今朝、データベースが空の状態で、自分の携帯電話から試しにかけたみたら、ちゃんとタブレットに着信が表示されました。その表示は、電話を受けても、電話が切れても残ります。ここが良い所。普通の電話だと、着信中は電話番号や名前が表示されますが、電話を取った時点で他の子機の表示は消えてしまいます。Fullfreeを使えば、お寺の誰かが電話をとった後でも、どなたからの電話なのか確認できるのです。それを見て、自分に取次されてくるかどうかも判断できます。心の準備ができます。
ただ、檀家さんのデータベースというのは、割と変更があります。でもFullfreeのデータベースとは連動しないので、年に何度かデータベースのメンテナンスが必要になります。これは忘れそう。ちょっと頑張れば、FullfreeのCTI機能だけを使って、あたかもFilemakerにCTI機能があるように使うことも可能なのですが、それをするとFilemakerのライセンスを増やさなきゃならないので、金銭的に無理なのです。技術的な興味はありますが、頑張っても実装しても実運用できないとなると、さすがにやる気が出ません。
お昼過ぎ、法事も終えたところでFullfreeのデータベースが整ったのですが、晩になっても電話が鳴りません。全然試せません。ここにきて少し不安になりました。もしかして、何か変なことをして電話が通じなくなってる?
幸いそんなことはなくて、携帯電話から正太寺に電話をしたら、ちゃんとつながりました。よくよく考えたら、朝から電話が鳴ったのは、私がかけた時だけなのです。8月の最初の日曜日、電話に関しては随分と静かな1日だったようです。
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