書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

無事に山開き、開催できました。でも、答え合わせは2週間後…

毎年恒例の弘法大師ミニ霊場山開きのお祭りが、無事に開催できました。良い具合に風も強く、屋外イベントとしてはウィルスが吹き飛びやすい環境で、安全度が高まっていたように思います。

訪れていた人は入出住民がほとんどに見えましたので、外からウィルスが持ち込まれた可能性は低そう。希望的な観測ではありますが。

いずれにしても答え合わせは2週間後です。2週間後までに入出の中で感染者がでなければ、今日のお祭りは結果として安全であった、ということになります。

お盆は、特に正太寺は6月にお勤めしますから、今年は中止かなぁと考えています。施餓鬼会は屋内に大勢が集まりますから、収束するまではやっちゃダメな行持に分類されます。でも、ご新盆のお宅はどうしようかなぁ。一堂に集まるのは無理だから、何か違う形を考えないといけません。お年忌の形でお勤めするしかないのかな。でもそしたら土日が足らない…(正太寺では本堂でまとまってお勤めします。各家で親族が集まって初盆の法要を勤めるということはないのです。)

この先はお盆に悩むことになりますね。そしてそのあとは、彼岸会。組寺と共に観音懺法で永代供養のお勤めをしますが、この秋は正太寺が当番会場なのです。今のままだと、9月であっても収束していなさそうですけれども。

ウィルスを完全に消し去ることは無理です。天然痘だけです、今までに根絶できたのは。そういえば、ロシアの研究施設で事故があって、研究用に保管されていた天然痘ウィルスが外部に出たかもなんてニュースがあったように思うのですが、あれはどうなったのでしょうか。すごく心配なんですけれど。

今日はお通夜もありました。マスクをして入場して、祭壇前に着席してからマスクを外してお勤めしました。宗務所からは葬儀・法事においてもマスクを着用するようにお願いが届きましたが、そこそこの広さのある会場で、前を向いてお勤めですから、着席後は外して大丈夫だろうと。2m先は、祭壇ですから。

もちろん、その祭壇を片付けたりする際に葬儀スタッフが感染してしまう可能性はあるものの、消毒もすると思うんですよね。いや、でも、確認したほうがいいな。

お通夜の後、法話の代わりに葬儀の流れについて、何をやっているかを説明しているのですが、今日からはそれは無し。少しでも時間を短縮することと、マスクをしているとはいえ、私が前で話すことで私から感染が引き起こされるのを防ぐため。気をつけてはいますが、出かけてもいますので。お役僧にも行ってますし。何気に私は危険人物なのです。

法話の代わりに、手洗い励行をはじめ、感染予防のための方法を少しお話ししました。故人の後を追うことのないように、と。皆さん真剣に聞いてくださいました。今生きている人のためになる法話をしなくてはなりませんから、今ならこうした話も、法話と考えられなくもないですね。

何をするにも、命に関わるリスクを負わなくてはならない状況が、早く改善しますように。そのためには、一人一人が感染予防のための行動をとることが大切です。みんなで気をつけて暮らしましょう。