書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

春です。春です。

先週の寒さから一転し、今週末は暖か。確実に春が来たと言える陽気です。週間天気予報を見ても、この先一番最高気温が低い日でも13度。その日以外は軒並み15度以上ですから、春、ですよ。

ヤマツツジも随分と咲いてしまい、お花見のお客さんもご機嫌なようです。でも時期がちょっと早いんですよね。4月のお祭りまでは花がもたないかな、と心配になります。

来年は、こんなにきれいにお花を見れないかもしれません。庭師さんへの支払いが滞りかねない状況ですので、来年は荒れた山になっているかもしれません。

まあそれはそれ、仕方のないことです。荒れたまま放置できることになったら、とっても楽になるなぁ、なんて考えてしまっています。山頂の墓地へのルートだけは確保しないといけませんけど、それ以外は何もなしでも、お寺の基本機能は果たせるわけですし。

とりあえず給料の心配をすることがほぼなくなります。それだけでもありがたい。子どもたちが無事に成長できるということですし、高等教育を受けさせることもできます。弟子の育成には学校以外にもお金がかかります。それらが安心して支出できるなんて、山を放棄する以外に手段が思いつきません。

投資するにも、FXやるにも、元手がないんですから。お金がある時期があれば挑戦もできますが、そんな時期は記憶にありません。

ああ、またグチになってしまった。

春ですよ。春。

陽気に誘われて数年前に買ったカメラを引っ張り出して、撮影したのが冒頭の写真です。動く被写体を撮るのは至難の技、少なくとも私にはできないというぐらい扱いづらいカメラですが、綺麗に撮れると本当に綺麗で、時々思い出したようにこのカメラに挑戦しています。

こうして集中している瞬間は、坐禅と同じです。他の何にも邪魔されない瞬間です。大切にしていきたいですね。

さあ、春だ。ひとまず将来の不安は首を振って吹き飛ばして、体を動かそう。それがきっと、良いことにつながるはずですから。