書き続ける!住職の平常心日記

静岡県にある曹洞宗のお寺、正太寺の住職が物欲との戦いを公開します。

中学校のPTA改革

PTA改革が進んでいます。会長さんが旗振ってくれて、まずは役員の削減案を提示してくれました。今夜、各委員会の代表者で構成される常任委員会の承認が得られたので、4月の総会で承認を求めることになります。現時点で来年度の役員の3分の2ぐらいが決定してしまっているので、来年度からの実施は間に合いません。会長さんとしては残念な点だと思います。現状のPTAの役員決めの方法だと、10月ごろに臨時総会を開かないと間に合わないので、さすがに根回しから何からも間に合わなかったことでしょう。焦ると失敗しますし。

小学校のPTAも、来月臨時総会が開かれることになり、何か提案がなされるようです。具体的な情報が流れてきませんが、基本的には役員の負担軽減に向かうのだと思われます。

PTAの活動を否定的に捉えているわけではありませんが、特に中学校は生徒数が5倍もいた頃の名残が残っていると思える体制でしたので、この度の改革で実態に合った組織に変われると思います。会長さん、本当にありがとうございます。

200人を切る生徒数に対して、PTA役員が42名もいたのですからね。役員になったからと言っても正副委員長にならなければ仕事もあまりないのですが、でもポストはあるから集まってあてがわなきゃならないし、無駄な労力を生んでいました。

児童数がほぼ同数の小学校がもっと少ない人数で回しているので、まだ削減できる余地があるとは思いますが、そのためには役員決めのルールにまで変更を加えないとならないため、難しかったのでしょう。

この役員決め、学区内を出身小学校を基準に三つの地域に分け、その地域ごとに選任されるのですが、その地域ごとに決め方が違うんです。それを変えるということは、今までの各地域の慣習を破棄する形になります。今回は手を出さなくて正解だと思います。

私の在校していた頃は、1000人に迫る生徒数でした。兄の頃には超えていたかもしれません。そうなるとPTA会員も相当な人数になるわけで、その中から役員を選任するというのは非常に大変なことだったんだと思います。人数が多すぎても大変だし、少なすぎても大変なんですよね。そうした事情から出来上がったルールが、今もまだ息づいているわけなのです。状況に合わせて変えるというのは、言うのは簡単でもやるのは大変です。慣例に従って。例年通り。それが一番トラブルなくまとまる方法ですし、それで何とかなるうちは変えよという機運も高まりません。

5分の1まで生徒数が減って、いよいよ機運到来といったところでしょうか。もっと悲観的に、もう限界、というのが実感ではあるのですが。

何かを変えるというのは、とても大変なことです。会長さんのご尽力、重ね重ねお礼申し上げます。PTA総会で無事に承認された後、面と向かって伝える機会があると良いのですが。